憧れの上高地でみつけた、好きなコト・憧れのオトナ像。
たくさんの人が行き交う渋谷駅。みんな自分の目的地だけを見ながら歩いている。わたしもその中の一人だった。あるポスターが目に入るまでは。
爽やかに
始まりを飾る。
上高地
思わずポスターの前で立ち止まってしまった。
**いつか、ここに行きたい。 **
あれから数年。
紅葉狩りのため、友人と黒部峡谷鉄道の旅に行くことが決まったとき、ふとあのポスターが脳裏を過った。
夏じゃないけど、きっと綺麗な紅葉が見えるだろうな。
気付いたらアウトドアショップでハイキングシューズを購入して、 #旅と写真と文章と のクルーに上高地行きの相談をしていた。
当日。まだ暗い松本の町を歩きながら、バスターミナルを目指す。一眠りすると、山の中だった。
朝の上高地は、本当に寒くて。植物には霜が降りていた。霜の上に露が溢れて、朝日が差し込む。あんまりにも美しくて、思わず息を飲んだ。
歩いていくと、徐々に陽が差してきて梓川がコバルトブルーに光る。
さらにズンズンと進んでいくと、徳沢。ここまで行くと往復15キロになるし悩んでいたんだけれど、アウトドアの達人明日香さんのオススメとあれば行かねばならない笑。
ここまで来ると、薄らと雪化粧をした山にお目見えになれた。誰もいない徳沢で、ただただボーッと風を感じてきた。露天風呂だったり、上高地だったり、わたしはどうやら風を感じながらボーッとする時間が好きみたいだ。
素敵なトキとわたしの好きな時間に気付かせてくれた徳沢。この薄らと雪化粧する姿が見られる今、徳沢に来られて本当に良かった。
徳沢からは折り返し。
明神橋では、お猿さんのお散歩に遭遇し
嘉門次小屋では、おいしい川魚をいただいた。目の前で焼かれる川魚を頭からガブっと食べるのです。熱々だけど、塩味がよく効いている。たくさん歩いた疲れが一気に取れる。
#旅と写真と文章と は確かに旅好きが集まっている。でも、それだけでなくて周りの仲間に惜しげなく素敵な観光情報を提供してくれて、素敵な景色を見られたと報告すると、自分ことのように喜んでくれる。
まだまだお兄様お姉様方から学ぶことばかりだけれども、いつかわたしも誰かの旅を自分のことのように応援し、楽しめるオトナになりたいなぁと思っている。
そんなこんなで、あの日自分の行き先しか見えていなかったわたしの目を奪った、あの念願の上高地にやっと行ってこられたのです。
静けさの中で風を感じること
それと、自分で思っている以上にハイキングが好きみたいなので、これから旅に出るときにはハイキングも候補に入れて行こうかな。なんて思っている。