南インドでわたしは③-旅に出たら、その土地の服を身に纏いたくなる-
色鮮やか。
そして、かわいい。
インド初日、街に出てすぐパンジャビドレスに目を奪われた。
チェンナイは女性の首長が政治を司ったことがあることや女子大学があることからも分かるように女性の社会進出が進んでる都市。あちこちで働いている女性を目にする。
女性たちの服装は、サリーや民族衣装の名残のあるものがほとんど。北インドのデリーやコルカタに行くとジーパンにポロシャツみたいな服装の女性が多いらしいけれど、南インドの女性はいわば「インドらしい」服を身に纏っている。そんなこともあり、日本から持っていった服を着ているわたしはもろ「観光客」を前面に打ち出していて街中でものすごく目立つ。友人の勧めもあって、今回はインド服デビューをしてみることにした。
今回わたしが向かったのは、ここ「saravana store」
一階にはキラキラしたサリー、二階には洋服を仕立てるための布、三階に行くと普段着(と言っても形も柄もインディアンテーストなものたちばかり)が並ぶ。日本に帰ってからも工夫次第で着られる服が欲しかったこともあり、三階でチャイを飲みながら接客をしている(服屋でチャイ飲むかよって突っ込みたくなるのを必死にこらえながら)お姉さまに声をかける。
最初は音声でやり取りをしてみようと頑張ってみたものの、いかせん英語しかもインド訛りの英語は読み取れない。きこえないことを身振りで説明して、筆談を頼んだ。
すると、4.5人の若い店員さんたちがうわっと集まってきていくつもの服をわたしに当ててくれる。
「Yes or No」
とメモに書き、わたしが「Yes」を指差すと飛び跳ねて喜び「No」を指差すとものすごいオーバーにがっかりしてくる。
このやり取りを何度も重ねて購入したのがこちらの二着。パンジャビドレス。
かわいい。。。
インドならでは感、すごい。
わたしの尊敬する伊佐知美さんが、「旅行に行ったらその土地の服が欲しくなっちゃう」なんて仰っていたんだけど、いまならわたしその気持ちめっちゃわかる!ちゃんとmade in Indiaで触り心地も抜群。さすがインド国旗の真ん中のマークが機織り機なだけありますね🇮🇳
そんなわけで、昨日・今日と実際にこのお洋服たちを着てインドの街を散策してきました。インド人たちはとても暖かくていつでも笑顔で手を振ったり話しかけてくれたり(ときにはよくわかんないモノを売りつけようとしてくるけど)快く日本人のわたしを迎え入れてくれる。日本から持っていった服を着ているときは好奇の目で見られている感じだったけれど、民族衣装を着ていると安心した笑顔で見てくれる。なんとなく、眼差しが違うような気がするのです。
「インド、好き?」と嬉しそうに尋ねてきて、日本の製品(パイロットのペンとか)をベタ褒めしてもらい、「よい一日を」と声をかけ合える頻度がぐっと増えたんじゃないかな。南インドはあんまり観光客に話しかけてこないなんてきくけれど、むっちゃ話しかけてくるよ。
日本に帰ったらジーパンに合わせてこれ着ちゃおうかなとにやにやしている今日この頃。スカーフは絶対に私服に合わせられそう。うきうき。
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