秋。あともう少し、わたしたちに穏やかな時間を。
週末の昼下がり。朝ご飯というべきなのか、昼ご飯と呼ぶべきなのかよく分からない、でもブランチと呼ぶには洒落っ気のない平日の残り物を炒めたモノは想像以上にたっぷりで。それらをお腹に詰め込んだらふわっと眠気が襲ってきて、気付いたら西日が差し込んでいた。
隣の人が、寝ぼけ眼なわたしをみてニヤッと笑う。そしてその人の指が近づいてきて「ちょっと目を瞑ってごらん」と言われたので、仰せのままに目を閉じると、大きな指がわたしの頬をちょぴっと強くこすった。
あらまぁ恥ずかしい。食べ物でもつい