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音の世界と音のない世界の狭間で

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聴覚障害のこと。わたしのきこえのことを、つらつらと。
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2020年6月の記事一覧

当たり前だけど、どこか当たり前じゃないこと。

何をそんな当たり前のことを。今更。 最初から「聴覚障害のあるわたし」と出会った人たち、たぶん、このnoteを読んでくれている人の多くは、きっとそう言うだろう。 でも、あなたがもし6歳の子どもを持つ親で、ある日いきなり病院で 「この子は右耳が全くきこえていませんね。今の医療技術では、きこえるようにはなりません」 なんて宣告されたら、どうだろう。つい数秒前まで「きこえる子」だと思って育ててきた目の前の我が子が「きこえない」と言われてもきっとピンとこないだろう。 それは、