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ファンは一日にして成らず

一過性の消費者ではなく、ファンをどう増やすかは
企業ブランドが長く愛される要因でもある。

この「ファン」をどう増やすか
と言うことにそれぞれの企業が頭を悩ませる。

ところで、ファンは「増やすもの」なのか?
というのが最近感じていること。

自ら増やすものではなく、
「結果として増えていく」のではないか?

増やすための手段を検討するのは
増える理由がしっかりとある企業が
はじめて取り組めることだと思う。

SANKOもファンマーケティングのサービスを提供するが
ファンが増えていく理由がある企業は
手段としての施策も検討が進みやすい。

増える理由が分からないまま
目先の施策に走らないようにするのも
我々の仕事の一つである。

ファンは支持や応援してくれる人で
商品やサービス、企業や組織への信頼があるからこそ。
繋がりを持つだけの理由がある。

ファンがいるというのは
生活者に直接商品やサービスを届けるような
BtoCの企業だけではない。
日本の多くを占めるBtoBの企業にもファンはいる。

BtoCに比べBtoBの企業だと
ファンが増えるという発想にはなかなか至らないが、
顧客が一過性の購買者で終わってしまうのか
リピートをしてくれるファンなのかと考えるとわかりやすい。

「仕事の報酬は仕事」という表現があるが
まさにそれを言い当てていると思う。

ファンは、信頼をもってリピートしてくれる人なのだ。

ファンは期待を込めてその企業を支持し、相談し、
それに応える企業が信用を積み重ねていく。

過去の信用の積み重ねが
その企業の未来への信頼につながっている。

信用はコツコツとしか積み上がらない。
それまで地道に積み重ねてきた信用は
「ローマは一日にして成らず」のようだ。

ただ、そのファンをがっかりさせてしまうことがある。
信用が一瞬にして吹っ飛ぶこともある。

ファンにとっては意図せず裏切りとなり
企業としては価値の急降下が起こる。

さて、ここからはレジリエンス次第。
レジリエンスが高い企業は
きっと信頼を回復することができる。

大変な状況にも真摯に向き合い
乗り越えることができる企業には
ファンが必ず戻ってくると信じる。

自分たちも常にそうありたいし
そういう企業を応援していきたい。

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