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生薬解説シリーズ 鹿茸(ろくじょう)②

生薬解説をシリーズです。

2回目の鹿茸(ロクジョウ)の解説です。


李時珍という生薬学者が著した[本草綱目]の中で鹿茸は「精を生じ、髄を補い、血を養い、筋を強くし、骨を健やかにし、一切の虚損、耳ろう、目暗、眩暈、虚痢を治す。」と記されています。

この意味は「生命力を増し、骨髄や血の元となり、元気をつけ、筋力を強くし、骨を堅く丈夫にし、体力の消耗によるあらゆる病、難聴、目のくらみ、めまい、下痢や腸の疾病を治す。」ということです。


つまり鹿茸は、両親から授かり、持ってい生まれた生命力をフルに発揮させるための生薬です。腎の中にあり、人生にバイタリティをもたらす命門の火を長く燃やし続ける燃料ともいうべきお薬です。


生命活動の基本である腎が不足すると、全身の疲労倦怠感や冷え、脱毛や目のかゆみ、夜間頻尿につながります。また子供には発育不良や夜尿症があらわれます。

そうならないように腎を高いレベルで維持することが元気の秘訣です。まさに鹿茸はこの腎を高いレベルで維持するために使われる生薬なので、健康を叶えるためのものだといえます。

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