ベトナムのサンドイッチ“バインミー”について
みなさんこんにちは!
今回は、日本のサンドイッチにあたるベトナムの“バインミー”を紹介します。
皆さんは、“バインミー”という言葉を聞いたことがありますか?
ベトナムのバインミーはとても美味しく、人気があります。
そして、“バインミー”と言えば、ベトナムで一番賑やかな街「サイゴン」の文化の一つも言われ、その中でもフインホア屋の“バインミー”が35年の歴史を持つ、ベトナム最高の“バインミー”です。
“バインミー”は19世紀にフランス人によってベトナム南部に持ち込まれたバゲットに由来し、徐々にベトナム全土に広がりましたが、最も人気がでたのがサイゴンです。更に、サイゴンの人々はバゲットの長さを30~40cm程に変え、多くの具材を入れて、西洋のサンドイッチに似た形に変貌していきました。
その後(1975 年以降)、ベトナム人の海外進出の増加を背景に、ベトナムの“バインミー”は世界中の多くの国で人気になっていきました。
因みに、人気のある“バインミー”は、チャットルア(豚のベトナム風ハム)、肉、魚、またはベジタリアンフードと、パテ、バター、野菜、唐辛子、卵、ピクルスなど多くの他の副材料を入れたものになります。その他、副材料として、イワシ、シュウマイ等も人気があります。
また、バケットの中をくり抜き牛肉の煮込み、お粥など、さまざまな料理入れ食べることがあります。
“バインミー”は、大人気のファストフードとなり、朝食や軽食としてよく食べられています。
そんな“バインミー”は、2011年3月24日に、オックスフォード英語辞典に「Banh mi (バインミー)」という単語が正式に追加されて、固有名詞として確認され、2024年3月には、料理サイト「テイスト・アトラス」にて、世界のベストサンドイッチ100にて、4.6(最高は5.0)星で最高評価をとり、見事TOPに選ばれました。
テイスト・アトラスのコメントは、“バインミー”は、フランスのバゲットに似た生地をしているが、カリカリで硬くて噛み応えがあるバゲットとは違い、サクサクした薄い皮と、柔らかく内側はスポンジ状になっているのが特徴と言っています。
“バインミー”の代表的な味について
● 北部の“バインミー”
パテ、ポークロール、卵、スライスしたキュウリ、ハーブ、煮込んだ豚肉グレービーソースなど使います。若年層では、乾燥牛肉を加えたりするケースもよくあります。
● 南部の“バインミー”
塩コショウを加え少し「濃厚」な味やバターの脂っこい味を好むことが多いです。 副材料には、ポークの蒲鉾、豚のロースト、 ソーセージ、ハム、ピクルス、パクチーなどを使います。
● フォンホイアンの“バインミー”(中部地方)
独自のレシピに従って作られた濃厚なソースが魅了です。パクチー、キュウリ、ピクルスを食べない場合は、「入れないで!」と大きな声で言って下さい。
最後に、冒頭で少しふれたサイゴンで最も有名なフインホアの“バインミー”について紹介させて頂きます。
フインホアは、2024年7月に創立35周年を迎えた老舗ブランドで、今年はオーストラリアでフランチャイズ形式のフインホアの“バインミー”が出店されます。また、サイゴンの12区で工場建設していく予定と聞きました。
サイゴンで最も高価な“バインミー”は、2024年の価格が1個68,000ドンです。
重さは約0.5キロ近くあり、トッピングは11種類以上に及びます。一日に2000個以上の“バインミー”を販売しているそうです。
特別なパテレシピを使ったフインホアの“バインミー”は美味しく、高品質です。野菜と漬物は別々に用意されているので、自分で選ぶことができます。 どれも美味しく、クオリティが極めて高いです。
↓↓ここからは「ベトナムの電子商取引について」の現状をお伝えします!
ベトナムの計画投資省によると、2024年のGDP成長率は7%以上に達すると予測されており、目標値としていた6.0~6.5%という設定を上回る見通しです。マクロ経済は引き続き安定しており、インフレ率は4%未満に抑制され、経済成長が促進され、経済の主要なバランスが安定しました。また、ベトナムのデジタル経済も引続き発展の一途をたどっています。
Google-Temasekが発行したレポート「Southeast Asia Digital Economy 2024」によると、2024年のベトナムのインターネット経済規模は2023年比16%増の360億ドルに達すると予想されています。小売電子商取引が引き続き主力で、18%増の220億ドルとなり、インターネット経済の総規模の61%を占め、電子商取引の成長率も世界トップ10に入っています。また、電子商取引は2025年450億ドルに達すると予想されています。
世界人口の1.23%を占める1億人の市場を抱えるベトナムは、中国、インドなどの大規模市場に次ぎ、そのポテンシャルに大きな期待が寄せられています。
以下、ベトナム経済に関する2024年トピックスを記載します。
● 対米国輸出は約330%と急増。ベトナムは、米国(2023年10月)、オー
ストラリア(2024年3月)、フランス(2024年10月)との包括的戦略的パ
ートナーシップの強化を含め、多くの主要パートナーとの関係を拡大して
いる。
● 工業、農業、サービス部門の成長は好調を維持する。同期間に鉱工業生産指数(IIP)は7%増加し(2024年10月時点)、このうち加工・製造業は9.6%増加している。
● 観光の発展は消費需要の増大を刺激し、それにより交通、宿泊、飲食、旅行、芸術活動、娯楽など他のサービス産業の生産にも大きく波及している。ベトナムへの海外からの訪問者は約1,410万人に達し、2023年の同時期と比較して41.3%増加(2024年10月時点)。2025年には、2,500万~2,800万人の海外からの訪問者と1億3,000万人の国内からの訪問者を迎えるよう努める。
● 世界最大のFDIを誘致する15の発展途上国のグループに加わることになる。 FDI誘致額は310億ドルに達した(2024年11月時点)。
以上の様なトピックスが生まれた背景は、
➣ マクロ経済を安定させ、インフレを抑制する政府のしっかりとした対応力。
➣ 公共投資と戦略的インフラ開発の促進により(特に農業、工業、サービス部門において)、生産とサービス活動が力強く回復する勢いが生まれた。➣ 政治の安定とビジネス.コミュニティ、国民、国際投資家からの信頼を得られた。
一方で、ベトナム経済は、まだまだ、多くの困難と課題にも直面し続けています。一部の地域では、自然災害、台風、洪水によって農業生産と観光が深刻な影響を受けています。また一部の業種・分野では生産・事業活動が依然として困難な状況が続いています。
このような中、2025 年のベトナムの経済見通しは非常に良好で、GDP成長率も6.5~7.0% になると予想されています。特に、デジタル技術と電子商取引の増加、エレクトロニクス、繊維、農産物産業においては大幅な改善が見込まれています。
ベトナムの発展には日本の企業のサポートも引続き重要だと思います。
食事や観光だけでなく、ぜひ皆さんも、ベトナムビジネスに興味関心をもって頂けたらと思います!
それではまた。
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