【詩日記】 永遠の夏
永遠の夏
永遠って言葉が一番永遠を不存在証明している
僕たちは別れるたびに永遠の不存在証明をQ.E.D.する
そして新しく出会うたびに永遠を約束して答案用紙を書き始める
夏の汗で答案用紙がにじんで一つだけ証明できなかったものがある
彼女は今もどこかで元気にしてくれていると嬉しい
蝉の声を聞きながら寝て起きると蝉の声がする
蝉は七日間鳴き続けて死ぬという
蝉にとっては永遠だ
僕にとってはただの夏だ
プール掃除をしようって水を掛け合うだけの奴らなんかにはなりたくない
そういう奴らに限って夏を永遠にしたがるんだ