クラシックファンにこそ聴いてほしい!Mr.Childrenの名曲15曲プレイリスト
まずは前奏曲をお聴きください。
7分以上にもわたる大曲。J-POPではここまでの長さの曲は多くないようです。堂々巡り感のあるメロディがいつまでも繰り返され、曲が終わりかと思わせてまだ続くということを繰り返します。
無限に続いていく不思議なメビウスの輪が、三拍子に乗ってくるくると描かれています。
Mr.Children初期の頃の作品。とても短い曲です。前奏のピアノをよく聞くと・・・そうです!ショパンの別れの曲をオマージュした曲だということです。
ガラッと毛色が変わり、かなり実験的な感じを受ける曲になります。前衛的と言いましょうか・・・ドアを開けて欲しいのが嫌というほど伝わりますね(笑)ドアをノックしても開けてくれない時に、ノックしながら実際に歌ってみたいものです。とにかく聴いてみてください。
とても優しく美しいメロディに満ちた曲となっています。噂では、桜井さんが、ご自身の娘さんを想って作曲された曲だとか。
「NOT FOUND」…ネットをしていると、見たくない言葉ですね。この曲は8分の12拍子(もしくは三連四拍子)で終始演奏され、3つずつのアルペジオの音形は、ベートーベンのピアノソナタ月光の第一楽章を彷彿とさせます。
このアルバムは、全曲ニューヨークでの収録で、現地アーティストと共演、サウンドの美しさ、録音環境にもクオリティを特に追求したアルバムだということです。それを一番感じられるのが、シンプルな作りのBrand ner planetかと思います。音の数が少なく、一つ一つの音がポーンとクリアに、空間に響き渡り、宇宙空間を感じることができる一曲です。
前奏のピアノの音形は、大変気味が悪く、ホラー感すら感じます。しかしAメロに入ると、案外、長調な感じのメロディが歌われるのですが、なんだかかえってそれが不気味といいますか…その後もどこか不気味な感じを、緩急ありながらも、ずっとどこかに残したまま、曲は最後まで進みます。
人気映画の主題歌になったこともあり、この記事では珍しく「ポピュラーなMr.Children曲」です(笑)ここでチョイスした理由としては、ドラムの鈴木秀哉さんの演奏がツボだから。MVやライブでぜひ見ていただきたいのですが、特にサビのドラムの叩き方が尋常じゃないのです。和太鼓か、ティンパニを叩いているような激しく強い振り下ろし方。この曲では何よりこの力強いドラムが、「生きろ」という強いメッセージを表現しているようにすら思うのです。
こちらもニューヨークで収録されたアルバム「SOUNDTRACKS」から。とにかく美しいサウンドに圧倒されます。
「くるみ」はMr.Childrenの人気曲の一つですが、個人的にはこのバージョンをおすすめします。2007年公開の映画「幸福な食卓」の主題歌となっているこのバージョンは、クラシックファンには馴染みのある、テンポの揺れや、ルバートのような表現が堪能できる一曲です。
打って変わってロックな曲調の「タガタメ」です。私の個人的な考察ですが、冒頭で明るくなんでもない雰囲気での「日常」を歌った部分から、「日常」が戦争によって急変してしまうシーンが訪れます。この「いきなり」「有無を言わせずに日常が変わってしまう」恐ろしさが、和音の変化によって見事に表されていると感じます。戦争体験者ではないのですが、当たり前の日常はこんなふうに奪われるのだ・・・と感じます。その後のこの曲の展開は…説明を割愛しますので、ぜひぜひ聴いてみてください。重い内容なので、注意。
前奏から、美しいピアノに心を奪われます。切ないバラードになっていますが、歌詞は世間に多くありがちな「恋愛もの」100%のものではなく、人生の様々な場面に照らし合わせられるような深い内容となっています。途中に入る口笛も哀愁があります。
こちらもニューヨークで収録されたアルバム「SOUNDTRACKS」から。メロディのリズムが、独特のスウィングになっています。歌詞の内容は…不倫を歌ったものだとのことです。風景の描写が多く、実際に見たことはない「25時の首都高」の様子が目に浮かぶようです。
いかがでしたでしょうか。
クラシックファンが一人でも多く、ジャンルの垣根を越えて、Mr.Childrenを気に入りますように。
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