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金沢・能登研修

2泊3日で、ゆとなみ社スタッフと共に行ってきました。とても色濃い3日間でしたが、とくに珠洲のあみだ湯さんで過ごした時間の余韻とインパクトが突き刺さったままで。あみだ湯さんについては、長くなるので次回に書きます。

とりあえず、この3日間をさらっと。

大学生の頃に、自転車で能登半島を一周しながら銭湯巡りをした思い出があります。あの当時、10軒くらいを巡った記憶。

能登半島の風景が、日本のようでどこか異国情緒があって、別の時代にいるような感じもして、当時とても感動していましたが、時間が経ってしまった今では、夢だったのかもというような不思議な記憶となっています。

かなり印象深い土地だっただけに、今回の震災被害は、特に傷ましく感じていました。

ニュースでも、湊湯さん、たから湯さん、あみだ湯さんが営業を再開され、街のインフラとして頑張っておられることを取り上げられていました。

何ができるかわからないけれど、落ち着いた頃合いに訪問したいと考えていました。

能登半島行きに合わせて、小松市の寺井湯さんを引き継ぐ神並さんや、釜や濾過器などを製造する協和工業さんを訪問してきました。


神並さんは僕と同い年で、金沢市内の松の湯の運営をすでにされています。寺井湯さんの継業でロビー改装をどうするか、わざわざ弊社の銭湯を巡って頂いたりなどの交流がありました。

今月にロビー改装を経て復活されるようです。
訪問した際はまだロビーがさっぱりした状態だったので、どのような形になるのか楽しみです!

金沢、富山、新潟と若い事業者が継承しはじめているので、北陸銭湯で変革が起きております。燃えます!

協和工業さん

温浴の設備関係の業者さんでは珍しく、Instagramで発信をされていて注目していた協和工業さん。

従業員の方が総出で歓待してくださって、丁寧に案内して頂きました。若い職人さんも多く、なにより従業員の皆様みんな、ほんわかしていてすごくいい雰囲気でした。

釜、濾過器、温水器など製造できる業者がほとんどいなくなってしまったこともあり、銭湯経営者としても銭湯を底支えしてくれている業者さんとは協力し合っていかねばと。

設備関連のハードルがネックになってきているなと感じるこの頃なので、弊社としてもここをカバーできるようなことをしていきたい。


金沢市を出てから珠洲市に向かいました。
志賀町あたりまではそこまで震災被害を感じませんでしたが、県道60号線を行くと、応急で修繕した路面がボコボコしていたり、少し迂回するような形になっていたりと、進むほど被災地に向かっているのだなとシリアスな気分になりました。

学生時代に能登旅で印象深くお世話になった、あみだ湯さん、湊湯さん、たから湯さん(七尾市)を訪問してきました。

ニュースで街のインフラとして、復興支援として、湯を沸かしていることを目にしていたので、ずっと気になっていました。

あみだ湯さんでは、定休日に行ったので、定休日にしかできない作業をさせてもらいました。

あみだ湯さんに集う人々のあの一体感がとても良くて、岡山の清心温泉のあの感じとも似ているようで、銭湯のポテンシャルを再確認できました。あみだ湯さんでの活動報告は、また詳しく書きます。

宇出津の湊湯さん

湊湯さんは、自分が湊なので勝手に親近感がある銭湯で、学生の頃に訪問したときに、色々とお話させてもらった思い出が。七尾市のたから湯さんにもですが、今、11軒の銭湯を引き継いできて、ほんとうに風呂屋になってしまったことを報告できたのが嬉しかった。

たから湯さんは、実は、人生ではじめて風呂掃除をした銭湯なんです。旅の最終日の夜に訪問して、野宿するって話をしたら、ロビーに泊めてもらえて、その流れで閉店後の風呂掃除をしたのでした。ずっと水風呂を洗っていた思い出。笑

それもあって、今回訪問して、報告できたことはとても嬉しかった。ご主人も最初は忘れかけていた様子でしたが、徐々に思い出してくださり。同業の大先輩からの激励の言葉も、押忍と受け止めました。

たから湯さんに泊めてもらったロビー。たぶん当時のまま。



そんな感じの3日間は、あっという間でした。

ゆとなみ社としてできることが色々あるので、引き続き、能登銭湯を支援していきます。

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