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珠洲市・あみだ湯さんの支援行ってきた話

※書き途中のまま、第二弾のあみだ湯支援に早速行ってしまったので、二部構成となっております!


NHKやhuuuuの記事などで、しんけんさんをはじめとしたみなさんが尽力されているのを見て、これは何か力になりたいと、あみだ湯さんへの訪問を待望していました。


DMで、あみだ湯のしんけんさんとやりとりをする中で、手伝えそうなことがわかってきたので、バンに工具や材料を積んで出発したのでした。

9月10日。あみだ湯へ到着したのは、20時くらい、閉店1時間前ほど。

13年前に自転車で訪れたときの記憶とは、ロビーの様子が違って、公民館のような、親戚の集まりの空間のようなわちゃわちゃした空間になっていました。

その理由もすぐに理解できました。
お客さんだけではなく、ボランティアの方や地域の方が出入りしたり、ここに住み込んでいれば、必然とこうなるなと。被災地であること痛感しました。

あみだ湯さんには、個性的なメンバーたちがいて、バイブスがとても伝わってきて、ゆとなみスタッフもとても刺激受けました。

地震の影響で、薬湯や湯カランなどの埋設配管が破れてしまい致命傷ながらも、幸い、主浴槽とシャワーが生きていたので、営業できるという奇跡です。

そもそも、古い設備であったことに加えて、震度6強の地震。よくも、ここまで持ったなというのが率直な感想でした。

しかし、風呂に入れるということは本当に有り難く幸せなことであるなと、入浴させて頂きました。

壊れた配管などを修繕して元通りにしてかっこよく帰りたかったですが、そんなことはできず…

設備に関しては、現状把握してからまた次回にやろうと切り替えました。

「海が見える銭湯」の文字通り、海が目の前にあります。その立地からか、地下水の水質もやや成分が多いようで、タイルやステンレスにスケール(成分)が付着していました。

引き継ぐ前からこのような状態だったようで、それを定休日にコツコツと剥がす作業をされていたようです。

せっかくの定休日も休めないのが銭湯の辛いところ。むしろ、定休日こそハードワークだったりします。あみだ湯さんの場合、被災地であったりと、ほんと色々な課題がある中での作業。

そりゃ手が回らないし、休めもしないよなと。

これは我々が手伝おうと、グラインダーやら色々もっていき、丸一日かけて、女湯の主浴槽の御影石の縁部分と、手すりなどのステンレス部分のスケールを落としました。

カチコチして削る
ゆとなみ社はなんでもやる!!

トンカチでカチコチと叩いて、ある程度剥がした後、グラインダーで削っていくという作業でした。

これが
これが
こう!
こう!

男湯は時間が足りず、そこまで手が回らなかったので、また。

2泊3日をあみだ湯さんで過ごしてみて、被災地であることとあみだ湯に集う人々の個性が入り混じる独特の空気感に包まれて、刺激を受けました。

あみだ湯が、間違いなくこの街の拠点となっていること。老若男女、地元民だけでなく、ボランティアでやってきた人たちまでもが分け隔てなく、過ごし、生活する場所であること。

岡山の清心温泉さんのあの感じをも彷彿させる銭湯が持つポテンシャルを感じることができました。

このまま平穏な生活を取り戻してほしいと願わざるを得ない。自分やゆとなみ社として、何ができるんだろう、と来た時よりもぐるぐると考えながら、京都へ帰りました。

押忍
あみだ湯メンバーと共に

おまけ。スケール取りで参考にしてください

あみだ湯 第二弾
10月1日〜3日


9月10日〜12日に訪問してから、すぐに大雨の被害。

少しづつ復興してきた中での大雨での被害。もうなんと言っていいのか。


早速、あみだ湯へ行ってきました。

今回は、水道屋さんという強力な助っ人と共に行ってきました。

前回訪問した際に、建物内の水道水が配管断裂によって使えない状況で、トイレ、手洗い、キッチンを復旧できるようにしたいなと。

応急の復旧で、玄関の手洗いまで本管から水道水が引かれていますが、水道水が使えるのはここだけ。

あみだ湯のお客さん、あみだ湯に集う人々の日々の生活を想像するとこれだけではあまりにも大変。外からやってきた僕らからすると、この生活にも慣れてしまっているようにも感じたが、そういう問題ではない。

金沢市内のホムセンで資材を購入したりして、16時ごろにあみだ湯へ到着。京都から8時間くらい…!

到着してから早速工事をはじめました。

建物内につながるだろう水栓から調査
弊社エリマネの藤内
電気湯の大久保くんが泥かきボランティアから帰ってきて合流
水道屋さんの指導の元、掘り進める
紆余曲折の末、この形に


結局、この水栓は2階にだけにいく水栓で、建物全体の復旧に至らず…。埋設してある先で分岐して建物内に入っているようなので、翌日はそれを探っていきました。

被災時にここから水道水が漏れていたとの箇所を探る
ややこしい奥で漏水発見

水栓を閉めると漏水が止まる。開けると漏れる。

しかし、謎なのが50aの耐熱塩ビだということ。水道水系統なのに。

これは銭湯ならではの特殊な設計がしてあり、わりとシンプルに直りそう!という期待がじわじわと崩れていきました。その謎設計を見抜くのも大変でした。

この耐熱50aを処理しても漏水が止まる気配はなく、どこかで漏れている埋設配管を探すために、怪しい箇所を削っては掘りましたが、見つからず… 。すべて掘り起こす必要があるとの判断に至り、建物内の全ての水道水復旧は今回は断念しました。

水道水が復旧しても、下水管や浄化槽がだめならそれはそれでダメで。そちらも助っ人の水道屋さんと色々と調査して、経過をみることにしました。

人懐っこい地域猫が座ってました

次回の支援では、排水関係に問題がなければ、水道管を新設配管することにします。

排水関係がうまく流れるかどうか…。

とりあえず、一歩前進ということで、やれることはやれたかなと。


夜にあみだ湯メンバーや電気湯メンバーと団欒できたのはいい思い出です。我々、ゆとなみ社メンバーは外でバーベキューという名の自炊をさせてもらいました。

とは言え、土砂被害の大きさを泥かきボランティアから帰ってきた大久保くんから聞いて痛感しました。そっちのボランティアに行くべきだったのではと少し後悔もしました。正直。

ひとまず、持ち場でやれることをやろうと思います。


そんなわけで、珠洲の道の駅で色んなものを買ってきました!買って応援!!経済を回す!!

5500円した巨大シャインマスカット食べたり。

梅湯で珠洲物産展をやっています。
ここでの利益全額を、あみだ湯さんの修繕費用の足しにさせて頂きます。

完売で、38000円ほどの利益が出ますので、ぜひ!

塩とお箸と草履がオススメ。湊も自宅で愛用してます



それと、あみだ湯さんとのコラボグッズも現在進めております。お楽しみに!


また、珠洲へ、あみだ湯へ行くぞーー!

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