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「インドで変わる」きっかけとなりやすいインドの違い8選

インドは多様な文化と精神性が融合した国のように我々の目には写り、その魅力に触れることで多くの人がターニングポイントになる体験をしています。今回は、インドを訪れた人が特に感じやすい「違い」について、私の経験を交えて8つ紹介します。


1. ダイバーシティ(多様性)

インドには、僕たちから見ると驚くほどの言語や宗教が共存しています。ルピー紙幣には英語以外に14の主要言語が記され、宗教もヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教、仏教など多岐にわたります。さらに、同じ宗教内でもさまざまな流派や差異が存在し、それぞれ異なる信仰や文化的背景があるのです。特に都市を歩くと、この多様性を肌で感じることができます。異なる背景を持つ人々も、同じ場所で生活し、交流していることに気づくでしょう。日本ではあまり見られないこの多様な背景を理解することは、インド滞在中の大きな学びのひとつです。


2. 精神性・スピリチュアリティ

インドでは、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさが重視される場面が多くあります。例えばガンジス川は、物質的には清潔さに欠けるかもしれませんが、精神的には極めて神聖な場所とされています。インドでは物質的な美しさと精神的な美しさが必ずしも一致しないことが日常的に見られます。物質的にきれいな日本との対比から、私たちが忘れてしまった精神面の豊かさについて考えさせられることもあるかもしれません。


3. 時間にルーズ

「インディアン・タイム」という言葉が象徴するように、インドでは時間に対する感覚が日本とは大きく異なります。約束の時間に遅れることは当たり前で、電車が25時間遅れるなんてこともあります!初めてインドを訪れると驚くかもしれませんが、時間に縛られない自由さを楽しむ余裕を持てるようになると、旅が一層豊かなものになるでしょう。


4. 空気を読まない・感情表現が豊か

インドの人々は感情表現がとても豊かです。授業や日常会話でも、自分の思いを遠慮なく表現し、人前で感情を隠すことが少ないのが特徴です。例えばある程度高級ホテルであっても従業員は驚く程大きな声で電話してたりします。また大学の授業などでは多くの学生が手を挙げて議論が終わらないくらいです。屋外で怒りなどネガティブな感情を出すこともよく見る光景です。日本では「空気を読む」ことが重視されますが、そういう観点から見るとインドでのあり方は大きな違いを感じるでしょう。


5. 家族の絆

インド社会では、家族の結びつきが非常に強く、親戚が体調を崩したり、遠い親戚の結婚式があったりすると、会社を休んででも参加することが一般的です。家族間の支え合いが重要視されている一方で、時にその強い絆が重荷に感じることもあるようです。日本の家族の関係性がより小さく、時には薄く感じられる一方、インドの家族の力強さには深く心を動かされることがあります。


6. カースト制度・貧困

インドにはまだカースト制度(カーストに基づく差別は禁止されています)や貧困が残っており、実際にその現実に直面すると、教科書で学んだ知識以上の衝撃を受けることがあります。しかし、「経済的に困窮していても笑顔を絶やさず家族やコミュニティで支え合う人々」という形で目にすると、逆にその人々の強さや美しさに注目する自分達を発見するでしょう。最近では、社会の変化も進んでいますが、まだ根強い部分が残っているのは事実です。


7. カオス

インドは、僕たちから見ると言わば「カオスの宝庫」です。道には車、バイク、人、動物が入り乱れ、時には象までが混じり合います。複雑に絡み合った電線や、トラックに山積みされた荷物など、日本では見られない光景が広がります。この混沌の中にも独自の秩序があるのがインドの不思議なところです。日本の秩序だった社会との対比を強く感じることで、自分がどれだけ秩序に依存していたかに気づかされるかもしれません。


8. 死が身近にある

インドでは僕たちからすると、死が日常の一部として非常に身近に感じられます。火葬場での葬儀は、まるでお祭りのように賑やかに行われることもあります。死が特別なものではなく、人生の一部として自然に受け入れられているように見える様子は、日本の「死」へのタブー感とは対照的です。死を日常の一部として捉える(と、感じてしまう)この文化に触れることで、生き方に対する考え方が大きく変わることもあるでしょう。


最後に

インドでの体験を通して感じる「違い」は、実はインドを理解するためというよりも、私たち自身や日本の在り方を見つめ直すためのきっかけになることが多いです。その違いを自分自身でどう感じ、どのように受け止めるかが、自分の変化の一歩に繋がるのだと思います。旅と探求は、まさに表裏一体なのかもしれませんね~。

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