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DCS WORLD F-14 TOMCAT コックピットガイド


Eagle Dynamicsによるフライトシュミレータ、DCS Worldの人気モジュールHEATBLUR F-14 TOMCAT。
今回はそのF-14Bのコックピットと主要な計器、スイッチを紹介していきたいと思います。

参考にしたのは以下のサイトになります。

公式マニュアル
URL http://www.heatblur.se/F-14Manual/index.html

CHUCK’S GUIDES – DCS
URL https://www.mudspike.com/chucks-guides-dcs/

では早速コックピット全体を見てみましょう。

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これがDCSのF-14Bのコックピットです。現在は地上に駐機していて、機外電源のみ接続中です。コックピットを便宜上8個の部分に分けます。この分類および呼称は便宜上に勝手につけたもので、正式な物ではありません。

1番はHUD(ヘッドアップディスプレイ、通常ハッドと読みます)とその周辺。
2番は左垂直コンソール
3番は左計器群
4番は左膝上パネル
5番は中央パネル
6番は右計器群
7番は右膝上パネル
8番が右垂直コンソール

さらに写真には写っていませんが2番手前のスロットル周りについても軽く触れたいと思います。

1番 HUDおよび周辺

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HUD
キャノピー/フロントガラスの前方部分に飛行と武器のデータを投影します。ナイトモードは、VDI(後述)の右側にあるハンドルを使用して選択することができます(このハンドルを操作すると夜間用に表示が赤くなります)。

ACMパネル(Air Combat Maneuver Panel)
主に空対空戦闘用の武器類をコントロールするパネルです。特に重要なのは4のマスターアームスイッチと7のマスターコーションです。
マスターアームスイッチは武器類全ての安全装置で、この基本的にこのスイッチをオンにしないと武器は使用できません。
マスターコーションはなんらかの警報や注意がある際点灯します。問題が片付いたら押してやるとライトが消えます。


左右の1は左右のエンジンストール警告灯で、点灯した場合それぞれのエンジンがエンジンストール状態であることを示します。
2はECM警報ライトで、さまざまな種類の脅威を示すALR-67-RWR(後述)に接続された警告灯です。上から
SAM -地対空ミサイル追跡レーダーからのロックオンを検出したとき点灯します。ミサイル発射が検出されると点滅します。
AAA -対空砲追跡レーダーからのロックオンを検出したとき点灯します。 発砲が検出されると点滅します。
AI -迎撃機レーダーからのロックオンを検出したとき点灯します。

3は翼の角度を示します。F-14は可変翼機なので翼の角度を変えることができます。縦長の計器で目盛り上が最も翼を前進させた状態、下が最も後退した状態です。
計器内左から、現在の高度および対気速度における最適角度。中央が指示している角度。右が実際の角度です。さらに右のインジケータウィンドウに自動で変えているか、手動なのか等の状態が表示されます。

5は迎え角(AOA)計です。0〜30目盛りで表します。
6はアプローチ指示計で着陸、着艦時における最適迎え角および速度を示します。その右には各種警告灯があります。

2番 左垂直コンソール

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1はフラップとスラット、スピードブレーキと着陸装置の位置を示します。

2は着陸装置のハンドル。このハンドルで着陸装置を上げ下げします。

3はパーキングブレーキ、引き出してパーキングブレーキをかけ、押し込んで解除します。

4は緊急時投棄バタンです。押すと、点灯し緊急投棄が作動します。


3番 左計器群

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飛行するにあって重要な計器が集まっています。
1は対気速度計でノットとマッハ数で対気速度を表します。
2は気圧高度計です。
3は電波高度計です。あらかじめ設定しておくと、その高度を下回った際警告灯を点灯します。
4は垂直速度計で垂直速度を数千フィート/分で表示します。急激な機動を行った場合センサー上の気流が変化するために、誤った測定値が表示されます。


4番 左膝上パネル

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ここにはエンジン関係の計器が集まっています。

1は左からエンジン高圧プロセッサー側の回転数(%×10)、排気ガス温度(目盛り×100℃)、燃料の流量(ポンド/時×1000)です。それぞれの計器の左右がそれぞれの対応するエンジンの値を表示しています。

2は上の二つがエンジンノズルの位置を表示します。範囲0〜5で5は完全に開いた状態です。
下の二つは左右のエンジン油圧を示します。



5番 中央パネル

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(この写真は駐機中のものではありません)
前述のACMパネルの下に位置するのが垂直ディスプレイインジケーター(VDI)です。主に飛行と武器のデータを表示するHUDを補完するディスプレイです。夜間飛行の際は画面の真ん中を押すと夜間表示に切り替わります。1がHUDのナイトモード用ハンドルです。

さらにその下にあるディスプレイが水平状況ディスプレイインジケーター(HSD)です。主に、パイロットへのナビゲーション情報を表示するために使用されます。また、RIOのみている戦術情報ディスプレイ(TID)を同期することも可能です。写真ではTID画面を映しています。

これらのパネルの機能は主に8番、右垂直コンソールで制御します。


6番 右計器群

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1は無線関連のものでUHF 1(AN / ARC-159)およびV / UHF 2(AN / ARC-182)の設定周波数またはチャンネルを表示するインジケータです。
2はALR-67 RWR(レーダー警告受信機)によって検出されたレーダー反応を示すインジケータです。中央が自機位置で上が機首方向です。レーダー反応があるとその方向に表示がでます(これについては説明量が多いので別に記事を作ろうと考えています)。
3ベアリング式方位/距離インジケーター(BDHI) 。航法用の計器で方位角や戦術航法装置(TACAN)用の情報を表示します(これについてはまだ少し勉強中です)。
4は独立した補助姿勢インジケーターで主にバックアップ用です。


7番 右膝上パネル

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1は燃料計で航空機燃料タンクの燃料量を表示します。一番上のBINGOはあらかじめ設定した帰還用燃料の量、TOTALはすべての航空機タンク内の合計燃料量を示します。
2の上の計器は現在の航空機のg負荷を示す計器(航空機の垂直軸に沿った加速度)。 -5gから+ 10gまでg表示されています。下は機械式巻き上げ時計です。


8番 右垂直コンソール

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1はアレスティングフックハンドルです。このハンドルでアレスティングフックをコントロールします。着艦時には忘れずに下ろしてください。
2はHUD、VDI、HSD用の各種スイッチです。MODEの下にある5個のスイッチで離陸モード、巡航モード、空対空モード、空対地モード。着陸モードを切り替えます。
3の上POWERスイッチでVDI、HUD、HSDの電源を入れます。


スロットル周り

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1が左右エンジンのスロットルです。
2の黄色いハンドルが可変翼の可変コントロールハンドルです。飛行時にはハンドルを押し込み、透明カバーを閉めることで自動で動きます。
3はAFCS(Automatic Flight Control System)とオートパイロットの制御パネルです。AFCSはフライバイワイヤの先祖のようなもので、スイッチを入れるとコンピュータによって飛行安定性が増加します。
さらに1の右に映るFLAPと書いてあるレバーがフラップ制御用のレバーです。


以上で基本的な計器、操作紹介を終わりたいと思います。
ここで書いてある以外にもほとんどのスイッチは動かすことが可能で、実際になんらかの影響をもたらします。マウスオーバーすることで機能が表示されるので、そこからマニュアルを探ってみるのも面白いかもしれません。

お付き合いありがとうございました。

質問、ご指摘等ございましたらお気軽にどうぞ。

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