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DCS WORLD F-14 TOMCAT AN/ALR-67 RWR(レーダー警報受信機)の読み方
Eagle Dynamicsによるフライトシュミレータ、DCS Worldの人気モジュールHEATBLUR F-14 TOMCAT。今回はシュミレーター内でも重要な、現代の軍用機に欠かせない電子戦支援装置であるRWRの読み方を紹介したいと思います。
参考にしたのは以下のサイトになります。
公式マニュアル
URL http://www.heatblur.se/F-14Manual/index.html
RWR(レーダー警報受信機)とは
主に軍用機に搭載される自衛用の装置です。簡単に説明するとレーダーから発せられる電波を探知し、レーダーの形式や方向などの情報を乗組員に提供します。初期のものはインターフェースにベクトルスコープを用いていましたが、ベトナム戦争後期ごろからデジタルディスプレイが用いられています。
注意点としてこの装置はレーダーの電波を探知するものなので、Mig-29やSu-27のIRST(赤外線捜索追尾システム)による探知、AIM-9サイドワインダー、ロシア製R-60、R-73などの赤外線誘導ミサイルのロックオン等は探知できません。
AN/ALR-67
AN/ALR-67はアメリカ海軍のAN/ALR-45の後継として開発されました。主にA-6、AV-8B、F-14B、F-14D、F/A-18用に開発され、アメリカ海軍、アメリカ海兵隊、オーストラリア、カナダ、フィンランド、クウェート、マレーシア、スペイン、スイスの空軍に納入されています。
DCS F-14BにおいてはRWRはAN/ALQ-126 DECM電子妨害装置およびAN/ALE-39チャフ・フレアディスペンサーに接続されており、事前にプログラムされた対策プログラムを起動することもできます。
実際に読み方を見ていきたいと思います。ここでの説明は全てDCS内のものです。
読み方
ディスプレイは大きく四つの円に分かれます。1の円は三つのシステムテータスが表示されます。これらはいずれもRIOのRWRコントロールパネルから制御されます
2~4の円に表示されるシンボルの位置は、上を機首として実際の脅威の方位を示しています。
2の円は非脅威バンドと呼ばれます。自分の航空機への直接的な脅威ではなく、射程外または攻撃能力が不足していると考えられる脅威を表示します。
3の円は脅威バンドと呼ばれ
射程内にあり、自分の航空機と交戦する可能性があるが現在はそうではないと考えられる脅威を表示します。
4の円はクリティカルバンドと呼ばれ、自分の航空機に対する直接的な脅威を表示します。自機と積極的に交戦していると検出された場合脅威シンボルは、そのシンボルが点滅することで表示されます。
システムステータスは限定的ながらAキーのRIO命令メニューから指示できます。CMS/RWR、さらにRWR DISPLAY TYPEを選択、以下のメニューを表示することで指示できます。
戦闘中の画面
この場合F4ファントムのレーダーを一時方向に二機、11時方向に一機探知したことを意味しています。脅威バンドなので、射程内ではありますが今のところ交戦状態ではありません。
シンボルの種類
識別可能な脅威は周波数などによって種類を識別し、二文字までのシンボルで表示されます。
以下がDCSでの略称です(DCS内のもので実機とは異なります)。
NOTEへの表の貼り方がわからなかったので少し見にくくなってしまいました。申し訳ありません。
注意)このシンボルのうちNはステータスのUを選択した時のみ。またこの他にステータスFを選択した時のみATCを表すTが表示されます。
すこし長くなりましたが、以上で終わりたいと思います。
お付き合いいただきありがとうございました。
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