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障がい者の性について



ご無沙汰しております、サニプレの新妻です。
投稿をサボって長らく更新が出来ていなくすみません。
これからまたしっかり更新していきたいと思います笑

障がい者の性について

今回のテーマは障がい者の性についてです。
少しばかりディープな内容になりますが、なぜ私が今回このテーマにしたかというと、ある日YouTubeにてネットサーフィンをしていたところ、ある動画が目に留まりました。「街録ch~あなたの人生、教えてください~」というチャンネルに出演していた障がい者専門風俗嬢の小西理恵さんという方が話していた障害者の性事情についてです。小西さんは大阪府にて世間ではタブー視されがちな障がい者の性事情について自ら風俗嬢として働いてサービスを提供することによってより深く理解しようと考えている方です。

小西さんが障害者の性についての取り組みを頑張っていこうと思い、ある支援者に思いを共有した際に、支援者の方が体験したある話を聞かせていただいたそうです。

障害者施設に入所する知的障害のある男性のAさん。Aさんは週末になると実家に帰省しシングルマザーの母親と2人の時間を過ごしています。ある時、支援員の方がAさんへ「週末はお家でなにをして過ごしているんですか?」と何気なく質問したことに対してAさんはこう答えたそうです。「入れている。」と。
なにを入れているのか疑問を抱いた支援員の方は、母親に連絡して確認をしたそうです。そこで母親の口から衝撃の事実を知ることとなったのです。
「息子は障害の特性により感覚が過敏のため性欲を処理することが難しい。息子が性犯罪を犯すのが怖いから私が行為を致しています。」と話されたのです。そしてその行為によって息子と母親の間に子供を妊娠したとのこと。今までこのことを誰にも話せなかった母親は堰を切ったように話し始めたそうです。

私は衝撃を受けました。「福祉」「権利擁護」という言葉、サービスだけではどうにもならない、こんなにも無力としか感じることが出来ない問題があるのかと。障害者の性がタブー視されていることによって、性に対して壁を作って見て見ぬふりをしていることに気づかされました。

メンバー間での共有

今回のサニプレでは事例をもとにメンバーがそれぞれ思う障害者の性や、性について実際に体験したことについて情報共有を行いました。



(事例)
知的障害がいがあるBさん。57歳男性。
グループホームに入所。日中は就労継続支援B型を利用中で、他に移動支援、相談支援を利用している。

ある時、就労先の事業所よりBさんが他女性利用者の身体を触る等の行為が見られるようになってきたとグループホームに連絡があった。Bさん本人に確認すると「女性職員を見てムラっときてしまった。」と話しがあり、その時は職員が注意する形で終わった。その後日、今度は警察より連絡がありBさんが街中で痴漢行為をしたため身柄を確保しているとのことでグループホームで引き取ることとなった。Bさんの性的欲求を満たせるよう、各関係機関と協力をしながら、月に一度、アダルトグッズや自助具の購入をして対応していたが、Bさんより「生の女性を体験したい。」と話があった。Bさんが住んでいる街には福祉的に性的欲求を満たすサービスがなく、職員もお手上げな状態になってしまった。

この事例を読んだ障害者入所施設で働く男性メンバーのⅭさん「知的障がいのある方が性欲を我慢できずに行動に移してしまうことはある種の才能なのかもしれないですね。施設で働いている中で適切でない場所で下半身を露出したりマスターベーションをする方は幾度となく見かけてきました。性欲は人間の三大欲求であり、なくてはならないもの。タブー視するのではなく障がい者が苦労なく性を発散できる環境が必要です。その中で私が気になったのはホワイトハンズという障害者の性や性差別について研修活動を行ったりしている団体です。私たちもホワイトハンズのように性について寛容であるべきだと感じました。」と話している。

また特別支援学級の先生をしている男性メンバーのNさん「教育の場での性教育、性指導は中々に難しいと感じている。知的障がいや発達障がいを伴い性に対して少しずつ興味を持ってくる年頃になり、本人の性的思考を損なわないように正しく教育する必要があります。通常は家庭で、ある程度の性教育を受けてくるとは思いますが、家庭環境が劣悪なケースもあり、家庭での性教育がうまく機能していないことが多くあります。私たち教育者も性に対する教育を学ぶ場が非常に必要だと感じています。」と話している。

メンバーの話を伺っていると、事例のように、利用者の性に対してどのような支援が適切なのか判断が難しく感じている様子伺えました。今後も私たちサニプレで性に関して学ぶ場を設けて、メンバーの支援負担を減らせていければと思います。

本日も貴重な話し合いありがとうございました。

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