あの岬の向こうに
あの岬の向こうに
何があるのか
知りたくて 知りたくて
だけど
あの岬の向こうに
行く勇気が出なくて
時間が
たっぷり 経ってしまった
僕等は
何に ためらっていたのだろう
灯台のある岬を
荒れ果てる海を
絵に書いた
僕等は
夏休みの宿題に
行った事もなければ
見たこともない
あの岬を
そして
その向こうを
僕等は
絵に書いた
どうしようもない
もどかしさ
幾重にも もつれ合う
波のうねりに
それは 似ている
絵に書くほどでもない
海風で錆びた灯台や
まだ 見ぬ 向こう側を
僕等は
ためらいがちに
それでも
書かなければならなかったんだ
それでも
書かなければならなかったんだ
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