「電線メーカーの自動車戦略」山村隆史・昭和電線HD執行役員 高機能銅材料に注力

山村様

  昭和電線ホールディングスの電装・コンポーネンツ事業は、戦略製品の無酸素銅線材「MiDIP」や銅合金線に注力する。高品位特性を生かし、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)需要の取り込みを図る考えだ。電装・コンポーネンツ事業セグメント長で、昭和電線ユニマック(本社=三重県いなべ市)の社長を兼務する山村隆史・執行役員に足元の事業環境と今後の戦略を聞いた。


 ――足元の車載市場の事業環境をどうみるか。


 「自動車の生産台数は回復基調で推移している。8―9月が需要の底でそこから緩やかに回復していくとみている。コロナ禍の影響は春先まで残るだろう。ガソリン車向けの車載部品よりもEV(電気自動車)やHV(ハイブリッド車)向けの部品のほうが立ち上がりは早いとみている」

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