「未来へ 見出す活路 薄板流通 崩れる“薄利多売”」適正マージン、再考の時期 新常態下ですみ分けを
薄板流通がかつてない苦境に立たされている。新型コロナウイルス感染拡大が引き起こした世界的な経済活動の停滞によって、従来の“薄利多売"のビジネスモデルが崩壊し、需要回復をひたすら待つだけの体力勝負を強いられている。薄板は各種鋼材の中で最も消費量が多く、これまでは少ないマージンを量でカバーできたが、コロナ禍がその前提を覆した。関係者の間では終息後も需要は以前の水準に戻らないとの見方が多く、適正マージンのあり方や収益構造そのものを見つめ直す時期に来ている。
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