観客が1万歩動かされる上海の演劇

こんにちは！
マイクロアドチャイナのはるです。

高校生のときは放送部に所属していました。

放送部ってお昼に音楽流す的な？っと感じた方、間違ってないです(笑)
それも部活動の一環でしたが、
けっこう本格的に活動をしている学校でしたので、
アナウンス、ラジオ出演、学校内外のイベント司会進行、年に1度のNHK杯（放送部の甲子園みたいな）などなど、
本当にいろんなことを経験させていただきました。

活動を通して、個人的に朗読とラジオ・テレビドラマに出演することに興味をもち、自分と全く異なるものを演じるって面白いな！と
ワクワクしたのを覚えています。
（※朗読、ラジオ・テレビドラマはそれぞれNHK杯コンテストの部門の１つです。
朗読・・・課題の本の中から、自分が好きな場面を選び、会場で朗読します。
ラジオ・テレビドラマ・・・脚本作成から撮影や編集まですべて自分たちで行い、作品を出品します。）

もしアトピー体質がなかったら、
間違いなく演者の道に進んでいた気がします。

直近コロナ下の2年間は、
上海での劇場イベントもなかなか思うように開催できない部分もあったようですが、
現在は比較的にいろんなショーが再開しています。

チャンス！！！！(笑)
というわけで、今回は上海でオススメの演劇を１つピックアップしてご紹介します～！

不眠之夜 Sleep No More

シェイクスピアの4大悲劇の１つ、『マクベス』をベースとした
上海オリジナルの演劇です。

気分的に悲劇を題材としたのはちょっとな～と思っていたのですが、
なんと「体験型」の演劇とのこと！

どれどれ、、おお、、評価4.9/5とはめっちゃ高い、

５階建てのホテルが舞台で、みんながめっちゃ激しいとは、、？

え？チケット16000円？！　こっちも高いぞ(T_T)

体験時間は３時間か、、、観覧用の椅子がないけど、探せばあるってなんだ？？

うーん、うーん、、今月誕生日だし、、、←浪費家のダメな理由付け

・・・（　＾ω＾）・・・

いつものことながら、
気づけばTHE MCKINNON HOTELのチケット売り場にいるってあるよね。(笑)

※ここからネタバレも入ってしまうので、
上海で見に行きたい！って方はお気をつけてください～
ただ、これを読んでも伝わらない部分が多いですので
ぜひぜひ足を運んでいただきたい、、、！
↓

今回は演劇好きな相棒も一緒に～
ネットでチケット購入したらバーコードがもらえるので
こちらで紙の入場券に引換えます

お芝居は1日3公演ありまして、
今回は、一番最後の19：40開始の分で参加します。
というのも、チケットが一番お得でして、4000円くらい値引き！

ホテルの入口へ向かいます～
クリスマスなのもあってか、装飾が素敵！

受け付けでコートと鞄などを預けます。
携帯だけ持って行ってOKです。
あとでわかるのですが、会場となる舞台はけっこう暑いです。
動きやすく、あまり着込んでこないほうが良さげです。

外国人はWechat指定の健康コードが使えないので、
手書きで体温・名前・電話番号・14日間以内で郊外に行ってないかなどを申請します。

こういう政府の申請関連は毎回ドキドキしますが、
トラブルなくすんなり終わってよかった、、

その後、スタッフの方に明かりを頼りに進めといわれ、
真っ暗な部屋に案内されます。

まじで真っ暗すぎて、そしてわいが先頭だったという(笑)
左で壁を感じながら、明かりのある道へ進んでいきます。

相棒と2人の外国人、計4人で進んでいくんですが、
外国の方がどうやらトイレに行きたいみたいで
めっちゃ急かされる(笑)　ドキドキ2倍味わいました

暗闇が終わると、そこはなんとおしゃれなジャズBar！！！
ステージから素敵な美声～

どうやら演劇が始まるまでは、こちらでお酒飲んでゆったりできるみたいです。
といっても、私たちはギリギリに来てしまったので、
トイレ済まして3分くらいで舞台へ挑むことに。

今回の参加者20名弱くらいが集められ、
それぞれに仮面、参加カード（トランプ）、ミニポシェットが配布されます。

仮面は演劇が終わるまで外してはいけないです。
おそらく中にいる演者さんと区別するもので、演者さんは着けていないです。
なんとなく舞踏会や秘密会議っぽくていい(笑)

そしてポシェットは携帯などの所持品をすべて入れ、
ロックがかけられます。
洋服買いに行ったときに見かける黒いタグ？をつけられます。
あれなんて言うんでしょ？とにかく硬くて取れないやつ(笑)
盗撮などの防止ですね！

参加カードのトランプは
数字ごとに参加している時間がわかるようにしてあるようです。
とくにそのほかは活用シーンはなかったかな？

全員の準備ができたら、エレベーターへのせられます。
1階ずつ上げっていくのですが、
1フロアごとにドア付近の1名がおろされるという！いきなり1人にさせられる(笑)

わたし一番奥にいたので、
残った15名ほどと一緒に４階？あたりで降りました。
いよいよスタートです！

ん、って、一体何するんだ？？？

そうなんです。エレベーターでスタッフが何か喋っていたのですが、
声が小さい＆聞き取れないってことで、
ミッションが何かわからない？！
始まる前からおわった、、、
　　 　 　 ／￣￣＼　　　　　　　　　　　　◯　　　　　　　　　　　◯
　 　 　 / 　 ＾o＾ 　 ヽ　　　　　　　　◯　　　　◯ 　　　　　 ◯　　　　◯
　　 ┌‐┴ ､　　　　 ,. ┴‐┐　　　.│　　　ノ＿|＿_　　/￣｀ヽ f¨二} 'f¨二}
　 ◯ 　 　 ｀.!￣!´　　　 ◯　　 人　　　＿_|＿__　 !　◯　l |　ﾆ}　| ,ﾆ}
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　　 　 　 ｀ヽｌ＿lr'´

そもそも体験型って言ってるけど、我々にミッションはないのか？

はてなはいっぱいですが、
相棒がとにかくフロアを進んでいくので、
まずはみんなについていきました。

フロアをみると一目でも感じるのですが、
めちゃめっちゃ古き良きロンドン？1930年代くらいの上海？？
煉瓦と木の建物や、ヴィンテージっぽい家具など、
もうこれだけでも満足(笑)

フロア全体のトーンは基本的に薄暗い感じで、
あやしく、不思議なムードでたっぷりです。

と、前方から真っ赤なドレスを着た
イギリス？フランス？美女が近づいてきます。
すると、後方からは当時の西洋スーツをまとった端正なお顔立ちのイケメンが。

美男美女は出会うと、見つめ合って、ぶっちゅー！？！

すぐ近くでは、何やら妖艶な女性2人でセクシーダンス？！

お、大人な空間、、、

なんと総勢20名ほどの役者が、
各々でいろいろ演じていらっしゃいまして、
ぶっちゃけ終了直前まで誰が主人公かわからない(笑)
そして物語の順番は最後までなぞという。

役者さんは建物を移動していくので、
気になる方を追いかけて、なんとか必死にその方の物語を読み解くみたいな感じです。

これまた1階から5階までぐるぐる駆け回ります。
役者さん全力で走るので、ついていくの精一杯(笑)
公式で出ている画像だけ共有いたします！
なんとなく雰囲気が伝わりますと

ちなみに1時間半くらいで疲れてきます。ほんまに(笑)
有難いことに、
気になるシーンのところには座るもの（椅子やソファ）がありますので
遠慮なく腰をおろしましょう！

ちなみに私が3時間の中で観れたシーンの一部はこちら↓
（観れた順番）

・廊下で男女の情熱シーン
・女性同士のセクシーダンス
・バーで美女とディナー
・郵便局？で男女ラブシーン
・竹林？で謎の男女密会
・酒場でバーテンダーのお酒つくり
・3人の男性のポーカー遊び
・男性同士の喧嘩
・謎の外国人男性による妊婦殺害　　　　　　　　　　　　

などなど、　ここからも怒涛の展開すぎて、
とにかく見どころ満載です！

途中、相棒とはぐれてしまい、役者を追いかけるのに疲れてしまい、
一人でアンティーク家具を楽しんでいました(笑)

いくつか見ていてわかったのですが、
運が良ければ、役者の方からアイテムがもらえます！

例えば、バーで美女がディナーを食べているシーンでは
最初は美味しそうに食事していたのですが、
どうやら食べ物の中に指輪が！
その指輪を美女の一番近くにいた方へプレゼント。

アイテムにどんな意味があるのかわかりませんが、
劇の中に役者として参加できるチャンスもあります。

そんなこんなで、意外と3時間はあっという間に過ぎていきます。

他の観客をみていますと、
キビキビとした動きから、ちゃんと見たいシーンに向かっているとか、
新聞や張り紙などの小物を一生懸命チェックしている人もいて、
散りばめられた仕掛けを解き明かしたいと、
リピーターの人も多いんじゃないかなと感じます。

不思議なことに特に合図とかはないのですが、
ちゃんとラストシーンへたどり着きました。
そこがちゃんと観れてよかった(T_T)

ラストシーンが終わると、
スタッフが出口に案内してくれますので、ちゃんと帰れます(笑)

仮面とポシェットなどを返却したら終了！
受け付けにもどるには、
はじめにチラッと通ったジャズBarのところに向かいます。

実はけっこう気になっていたので、
じっくりメニューなども見てみようかなと思っていると、
ジャズ演奏が！

そこは毎週夜10時から1時間演奏をやっているようで、
タイミングめっちゃ良かったです。

飲み物を注文すると席を用意してくれるので、
ゆったりと楽しむことができました(^^♪
おしゃれなノンアルコールもあります～

万歩計をみると、1万いってました(笑)
けっこうアクティブな3時間でしたな。

動きやすい恰好がいいです！
そして足はいっぱい踏まれますので、靴は踏まれてよいものを！
ありがとうございました～