怒っている人は自分を防衛している
「防衛」って聞くと、防衛省が思い浮かびます。
人が防衛的な態度にあるとき、他者に対して怒りの感情をぶつけてきたり、排除するようなコミュニケーションをとったり、どうでもいい話ばかりをペラペラ話したりと、色々な手段を用います。
防衛的な人とやりとりすると、投影が起こることがよくあります(セラピスト-クライアント関係では、転移・逆転移と言います)。
投影を受けると、ともすれば投影同一化がおこることもあって、防衛的な人によって投げ込まれた心の影に、こちらの心が翻弄されてしまうこともあります。
何だか疲れたり、心がざわめいたり、妄想的になっていったり、身体症状ができることもあります。
日本人は、忖度(そんたく)する方がとても多いので、言葉の外にある心の影で、やりとりしている方をよく見かけます。
防衛的な人とやりとりするときには、コツがあります。
そのひとつは、相手の心の裏を、あえて、読まないことです。
「空気を読むな」ということに近いかもしれません。
えー、「空気を読まなかったら、村八分になっちゃうよ」という方もいるかもしれません。
でも、もし、実はほとんどの人が、単に言葉にして言わないだけで、あなたと同じように、「これ、何だか、おかしい」と思っているとしたら?
みんなが「村八分」の妄想から降りたら、もっと、ひとりひとりが尊重されるように思えるのです。
A.ミンデルを引き合いに出すまでもなく、戦争をなくすには、そこから始める必要があるのかもしれません。