ユキウサギのつとめ
夜、布団に入って目をつむっていたら、外から音がきこえてきた。
きい、きい、きい、きい、きい、きい。
風が吹いて、どこか遠くでドアが開いたり閉まったりしているような、そんな音。
家の近くにある小学校のフェンスの扉かもしれない。
最後通った人がちゃんと閉めておかなかったんだな、なんて思う。
ゆりかごみたいな一定のリズムで、このまま眠るまでずっと続きそうだと思っていたら、扉からなにか出てきたみたいに、たたたたたたたっというすばしっこい足音がきこえてきて、そこでわたしは眠りにおちた。