DeepMind社の研究員が博士課程の学生に贈る１０のアドバイス：心がけるべきこと、実践すべきこと
こんにちは、Choimirai School のサンミンです。
0. はじめに
DeepMind社で研究員を務めているSebastian Ruderさんが博士課程の学生に贈る10のTips。心がけるべきこと，実践すべきことがまとめられていますので紹介させていただきます。
10 Tips for Research and a PhD
— Sebastian Ruder (@seb_ruder) May 26, 2020
I've been asked in the past to provide advice on doing research. Here are 10 tips that worked well for me and will hopefully also be useful to others.https://t.co/zEl0l27Aci
詳細は下記のページを参考にしてください。
Google翻訳による日本語訳▼です。
主なポイントは、
1. Read broadly.
幅広く読む。
複数の論文を一緒に読むというのはスタンフォード大学の Andrew先生の教えとも似たようなところがあります。
スタンフォード大学の @AndrewYNg 先生が伝授してくれる論文の読み方と機械学習においての進路ガイダンス。１時間を超える授業ですが学部から博士課程にいる全ての学生さんに見てもらいたい講義です👨🏫。
— Sangmin @ChoimiraiSchool (@gijigae) August 10, 2019
📺https://t.co/Z52LLV47tF pic.twitter.com/xY6ko0YTds
ブログの中ではこんなアドバイスをしています。
It can be helpful to dabble in different areas early in your PhD to get a sense for what interests you. Once you have found something, focus on the problems that you deeply care about. Think about the narrative you'd like to tell as part of your thesis.
2. Work on two things.
2つのことに取り組む。
3. Be ambitious.
野心的になる。
4. Collaborate.
共同作業をする。
5. Be proactive.
積極的であること。
Be proactive が一番重要なことだと強調しています。
This is probably the most important piece of advice. Don't restrict yourself to the people in your immediate circle.
この項では、メールの書き方も紹介していますので合わせて参考にしてください。
6. Write a blog.
ブログを書く。
書くことについては、梅棹先生の「知的生産の技術」もオススメしたいです。
梅棹先生は書くことについてこう描写しています。
書いておきさえすれば、前の発見が、次の発見のための踏み石になって、次第に巨大な構築物にまで積み上げることも可能…
カード法に関心がある方は、ルーマンのカードボックス法も参考にしてください。
社会学者だったニクラス・ルーマン。40年間、400報の論文と60冊を超える膨大な執筆を可能にしたのが自ら考案したカードボックス法（Zettelkasten）。画期的だったのは単純な知のデータベース化ではなく、カード同士に関連性を持たせ、過去の知見が新たな知識を呼んでくるような仕組みを作ったこと。 https://t.co/C9c1U2k7Vo
— Sangmin @ChoimiraiSchool (@gijigae) April 2, 2020
7. Keep a source of positive energy.
前向きなエネルギーの源を持ち続けよう。
この項では外的要因ではなく内的モチベーションの低下によって研究生活が続けられなくなることを指摘。そうならないためにも自分を楽しませてくれるエネルギー源を持ち続けることは大事だと強調しています。
The most natural way to stay positive and energised in research is to work on something that excites you and to follow your curiosity. Depending on your funding or position, you might not be able to choose what you work on. In those cases, try to find a particular angle that excites you. Even an application of an existing algorithm can shed light on new and unsolved questions.
8. Play to your strengths.
自分の強みを発揮しよう。
一番強みを持っている分野を（2つ）見つけて、力を注ぐ。
“The most value comes from doing something no else can do, or no one else has thought of.” —Sam Altman
9. Intern or visit a university.
インターンをするか、大学を訪問する。
10. Play the long game.
未来志向の関係を築く。
ここでは上記のアドバイスをまとめながら、周りと未来志向の関係を築くことを勧めています。
Generally be kind to others. Assume good intentions. Be generous in giving praise and attribution. Don't hold grudges. In fact, being nice is one of the best things you can do to be successful.
Paul Grahamさんの Mean People Fail もシェアしてますので、合わせて読むと大変参考になると思います。
11. References and inspiration
このセクションでは参考にした資料やページの詳細をシェアしています。
12. まとめ
Sebastian Ruderさん、ご自身が博士課程中に実践していたということで、説得力の高いアドバイスです。