もう、普通のTOEIC学習には戻れない!AIでマスターするTOEIC
、こんにちは、Choimirai Schoolのサンミンです。
0 はじめに
Choimirai Schoolでは2023年4月17日(月)からGPT-4とLMS(学習管理システム)を活用したTOEIC学習プログラム(GPTでマスターするTOEIC)を始めます。
今回のnoteではプログラムの詳細とGPT-4とLMSを導入した理由についてシェアします。
1 なぜ、GPT-4なのか?
2021年4月にGPT-3が使えるようになって以来、どうすればAIをTOEIC学習に活用できるかと研究を続けてきています。AIを導入する上で最も重要だと思っているのは、人工知能からの返答が正しいのか?が担保できることです。
2022年11月にChatGPT(GPT-3.5)がリリースされてからAIに関する関心が高まってきていますが、ChatGPTの返答は間違っているケースも多々あります。ところが、2023年3月に公開されたGPT-4はTOEIC問題に限っていいますと100%と呼んで良いくらい精度が上がってきています。
TOEIC PART5の問題を比較した例は下記のツイートを参考にしてください。ChatGPTが間違えた選択肢を選んだのに対し、GPT-4は正しく答えていることがわかります。
似たような動きはPART2の問題でも見れます。
GPT-4という信頼できるAIが公開され、TOEIC学習でも安心して活用できるという自信が持てたのでGPTでマスターするTOEICを始めると決めた次第です。
2 なぜ、LMS(学習管理システム)なのか?
2023年4月9日の時点で、GPT-4は月々20ドルを払っても質問できる回数は3時間ごとに25回までと制限がかかっています。あと、TOEICに関する質問をする時も問題を一々書くとなりますと使い勝手が悪いのも事実です。
あと、TOEIC PART7になりますと問題文も長く、GPT-4に適切な質問をするのが難しい。
こうした課題を克服するため始めたのがGPTでマスターするTOEICです。Learning Management System(LMS、学習管理システム)の導入で、GPT-4がLMSに書かれている内容を理解した上で、チャットできる仕組みを提供しています。ページに書かれている内容をGPT-4が把握していますので、より簡単に質問できます。
例えば、TOEIC PART1の場合、What does the option A mean in Q4? と聞くと問4の選択肢(A)の意味を教えてくれます。
PART7のトリプルパッセージですとWhat is the page about?と聞くだけで、3つの問題文の関連性をまとめてくれるので大変便利です。
GPT-4に対する質問は日本語にも対応しています。
3 AIを家庭教師として採用するメリット
ブルームの2シグマ問題は通常の授業を受けた生徒の平均よりも、マンツーマンの個別指導を受けた生徒の98%が優秀になるという研究結果です。
また、対話型AIと一緒に学習をすると一人で学習した時より最大36%の学習効果が得られるとのと研究結果もあります。
こうした研究でもわかるようにマンツーマンの家庭教師を採用するメリットはとてつもなく大きいです。しかし、24/7いつでも問い合わせができる家庭教師を雇うことはコスト面からしても到底無理な話です。ところが、GPT-4になりますと24/7いつでも相手になってくれる家庭教師と勉強ができます。
4 TOEIC学習でGPT-4を採用するメリット
今までのTOEIC学習は問題集を解いて、間違えた問題を復習するのが一般的な進め方だったと思います。例えば、次のような問題があるとします。
正解はBですが、間違えて、Aを選択したとします。後で復習をする際、解説を読んでなぜBが正解なのかは理解できても、Aを正解にするためには設問をどう変えればいいのか?という疑問を持った学習者も多いはずです。
TOEICはある程度出題範囲が決まっていますのでその範囲内の内容を集中して学習すればスコアもより効果的に上げることができます。上記の問題ではdirectだけでなく、inquireの用法もTOEICの出題範囲に含まれていると言えます。ゆえに、今後inquireが正解となる問題が出題されることも十分考えられます。そこで、GPT-4を導入しますとinquireを正解にするためにはどんな設問が考えられるかと聞くことができます。
指示に対し、GPT-4が書き直してくれた設問がこちらです。
動詞の用法につきましては「direct 質問 to 人」だったのに対し、inquireの場合、「inquire about 質問 to 人」と変わっていることがよくわかります。また、続けて「inquire」が正解となる別の問題を作ってもらうことも簡単です。
Make another Part5 question whose answer is inquire. と指示を出して書いてもらった問題です。
こうして、その場で問題を作ってもらうことでTOEIC出題範囲内の単語の用例を正しく覚えることができます。あと、Show me another variation と書くとinquireを正解とする別の問題も瞬時に出してくれます。
GPT-4はどんな質問に対しても、親切に対応してくれます。
5 プログラムの特徴①:問題文+解説の日本語訳
GPTでマスターするTOEICで利用する教材は2021年に発売されたTOEIC既出問題集です。
前述したようにTOEICは出題範囲がある程度決まっているテストです。その出題範囲を知るベストな方法は過去に出題された問題をチェックすること!こうした考えから、TOEICを勉強する上でベストな教材は既出問題集だと言えます。
但し、解説が韓国語のため、まだ手が出せてない学習者も多いと思っています。同プログラムでは問題文の日本語訳に加え、解説も日本語でチェックすることができます。
6 プログラムの特徴②:問題文の音声読み上げ
ほとんどの学習者がTOEICのRCで時間が足りてないと思います。読むスピードが遅い理由の一つとして単語の読み方がわからないことが挙げられます。
▲LMSのシステム上で問題文を読み上げてもらった一例
GPTでマスターするTOEICでは問題文を読み上げてもらった音源をシェアしていますので何度でもご自由に繰り返して聞くことができます。音源は単語レベルで再生箇所を選択できますので、聞き取れなかった箇所を集中して強化するようにしてください。
7 プログラムの特徴③:スマホからも利用可
TOEIC学習で結果を出すためには、いかに限られた時間を効果的に活用するかが鍵となります。
同プログラムで採用しているLMS(Learning Management System、学習管理システム)はスマホからも大変使いやすくなっています。音声読み上げ機能や、GPT-4に対する質問などTOEIC勉強を隙間時間にも取り入れられます。こうした仕組みを提供することで、目標スコアに向けて確実に実力を積み上げていくことができます。
8 プログラムの特徴④:個別面談とオンラインコミュニティ
AIが持つ本来の力を引き出すためには、適切な質問をすることがとても大事です。例えば、少し工夫をすればTOEIC Part6の問題文と設問も書いてもらえます。
上述した指示文に対し、GPT-4が書いてくれたPart6の問題がこちらです。
GPTでマスターするTOEICにはオンラインのコミュニティと定期的に行う個別面談がありますのでこうした質問の仕方についても学べます。
9 まとめ
GPTでマスターするTOEICは2023年3月にGPT-4が公開されてようやく可能となったTOEIC学習プログラムです。
GPT-4とLMS(学習管理システム)を組み合わせることでTOEICの目標スコアを最短で達成できる仕組みを提供しています。
同時に、最新の人工知能がもたらす可能性を体験できるかと思っていますのでご検討ください。