Googleの"Crash Course on Python"をRoam+Replitでマスターする4ヶ月
こんにちは、Choimirai Schoolのサンミンです。
0 はじめに
日本にいながら英語で考えるを身に付けるのは簡単ではありません。その中で、ベストを選ぼうとすると英語「で」学ぶことです。日常の中で使える知識であれば尚更。僕が提案したいのはプログラミングです。中でも、Pythonを!
Choimirai School では2022年3月1日(火)から「roamubu: Python」をスタートします。
今回のノートでは英語学習でPythonをオススメする理由をシェアします。
「roamubu」とは、roam + manabuの造語で、Roamで学ぶの意味です
1 ソフトウェア的な解決方法
開発者でもないのにプログラミングを学ぶといいですよ、と勧めるのはソフトウェア的な解決方法が学べるからです。
ソフトウェア的な解決法は論理性と抽象化に集約されます。多くの問題は曖昧で複雑。曖昧な問題をマシンがわかるように組み立ててあげるためには論理性は必須。あと、複雑なものを細分化し関連性を見出して、概念として単純化させるのも重要。これが抽象化。論理性と抽象化を覚えれば、全体的な学習能力が向上します。
Marc Andreessenがソフトウェアが世界を飲み込む理由(Why Software is Eating the World)を書いたのは2011年。それから、8年が経ちますがこのトレンドは今も続いていて、人工知能の発達とともに更に強まると思います。
ソフトウェア的な解決方法を知る人とそうでない人では絶望的なくらい差が開きます。
2 Pythonを勧める理由
Pythonは他の言語より学びやすいこともあって、プログラミングの入門コースとして多くの大学で利用している言語です。また、機械学習の発達に伴い、Pythonの需要も段々と伸びています。
Pythonが学びやすいのは、英語との親和性が高いこともあると思います。
英語学習者にPythonを進める理由はその人気もさることながら、英語と高い親和性があるからです。
Pythonを学ぶことで、より英語で考える力が鍛えられます。
3 "Crash Course on Python"を選んだ理由
多数のPythonコースからGoogleの"Crash Course on Python"を選んだのは3つの理由からです。
① Pythonが基礎から学べる
② 参加者からの評判が良い:50万人が受講し、22000人から4.8の高評価
③ Google IT Automation with Python 認定プログラムの一部
Crash Course on PythonはGoogleが2021年からスタートしたIT認定プログラムの一つです。
Google IT認定プログラムの特徴は、
■期間:6ヶ月
■費用:300ドル
■大卒と同等の資格として扱う
Google IT Automation with Pythonの認定書をもらうためには6つのコースを修了する必要があります。Crash Course on Pythonは6つの中から最初のコースとなります。
4 スピードよりも向かっている方向が大事
「不思議の国のアリス」には、 こんなシーンがあります。
■ アリス:「どっちへいったらいいか分からないの!!」
■ チェシャ猫:「それは君がどこに行きたいかによるね」
■ アリス:「どこだっていいんだけど・・・」
■ チェシャ猫:「だったら右行ったって左行ったって一緒さ」
■ アリス:「何処かへ辿り着きたいのよ」
■ チェシャ猫:「もちろんたどり着くさ、十分長く歩けば」
明確な目標がないまま学び続けても、その努力は報われないケースが多いです。変化が早い今ですと特に、報われる努力を続ける人とそうでない人では大きな差が生じます。
Google IT Automation with Pythonには全部で6つのコースがありますのでCrash Course on Pythonを初めとして学び続けますとIT関連仕事への転職も十分考えられます。Google IT Automation with Pythonの認定書はGoogleへ入社する際、大卒同等の資格として認められます。
Google IT Automation with Pythonの認定書は
Googleへ入社する際、大卒同等の資格
roamubu: Pythonで報われる努力を始めませんか?
5 2030年には79万人も不足するIT人材
日本でIT人材の不足は深刻な問題です。2018年には22万人不足だったのが2030年には79万人も足りないとの予測。
同時に、2025年まで労働力の半分が自動化され、労働の高度化が進むという調査結果も。
変化の時代を生き残るためにも自らを変える姿勢がとても大事。「roamubu: Python」で今のコンフォートゾーンから踏み出してみませんか?
6 PythonをRoamで学ぶメリット
同プログラムではCourseraの講義内容をRoam上で学べるページを参加者とシェアしています。それぞれのページに含まれる内容は、
①YouTubeのレッスン動画
②スクリプト
③Replit: Pythonのコードを実行できる開発環境
④Python Tutor: Pythonコードの実行を可視化するツール
⑤日々の学びをRoamで振り返る
⑥SmartBlockを使えば講義で学んだ内容をRoam上で実装できる
様々なコンテンツを一元管理+実装することでより効果的にPythonをマスターできます。
■YouTubeのレッスン動画とスクリプト
Crash Course on Pythonの講義をYouTubeの動画+スクリプトの形でRoamで学べるようになっています。レッスンをRoamで学んでいる時の様子です。
■Replit
ReplitをRoamへ埋め込むことで動画を見ながら学んだ内容をReplitで入力+実行することができます。
「roamubu: Python」では、Replitの中でも「Teams for Education」プログラムを活用しています。詳細はこちらのnoteを参考にしてください。
同プログラムの指導はReplit認定のコーチによって行っています。
■Python Tutor
Python Tutorはコードの実行を可視化するため、カリフォルニア大学サンディエゴ校のPhilip Guo教授が作られたサービスです。
プログラミングを始めるとき、自分の書いたコードがどういう風に処理されているのかがぱっと分からなくて困ることがある。そんな時に便利なサービスが「Python Tutor」です。roamubu: PythonでPython Tutorを埋め込んでコードの実行を可視化するときの様子です。
■Roamで日々の学びを振り返る
Roamの最大の特徴は日々の学びを自らの言葉でまとめ、既知の知識と繋げることです。
講義の内容をこうしてまとめることで振り返りとメンタルモデルの構築を意図的に行うことが身に付きます。
ハーバード大学の研究によりますと一日15分間のふりかえりで学びの効率は23%もアップするようです。
"We do not learn from experience ... we learn from reflecting on experience."
人は経験から学ぶのではない。学びは、その経験から何をどう思い、どう感じたかを省みることで起きる。
ーJohn Dewey
複利で成長したい人にとって内省は、短時間で簡単にできる費用対効果最高の習慣です。
■ソフトウェア的な解決法を身につけやすい
プログラミングを学ぶ時に一番大変なのが学んだことを使える環境がないこと。故に、学んでも「やり直しの繰り返し」+「一時的な努力で終わる」ケースが多い。プログラミング学習で結果を出すためには使える場面を意図的に増やすとこが最重要。
Roamでの操作が自動化できるSmartBlockを活用しますとCrash Course on Python講義で学んだ条件分岐やループ、正規表現、関数などを日常の中で使う場面を意図的に増やせます。
7 Courseraの奨学金制度
Crash Course on Pythonは無料で受講することもできますが、認定書を取得するためには有料コースへの申し込みが必要です。
ご希望の方には、Cousera奨学金制度の申請方法やエッセーの書き方もサポートさせていただきます。
8 プログラムの日程
roamubu: Pythonは、4か月間、Pythonの基礎から始め、Object Oriented Programmingの基本をマスターするコースです。
最初の4週間はRoamとReplitの使い方に慣れ、2ヶ月間はCourseraの講義をRoamで終わらせ、最後の1ヶ月はCourseraで認定書を取得するスケジュールとなっています。
進めるペースは参加者の背景知識にもよりますので、オリエンテーションと定期的に行なっている個別面談で進捗を確認しながらペースも調整させていただきます。
9 まとめ
英雄の旅と称されるプロセスは「スターウォーズ」や「マトリックス」など映画脚本の法則としてもよく使われてる。そして、主人公は「今に泊まるのか、それとも新しい世界へ進むのか」という選択を迫られる。
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