TabNine+VSCodeで快適な補完(オートオンプリート)環境を作る方法
こんにちは、Choimirai School のサンミンです。
0 はじめに
Githubで公開されている約200万のソースファイルを機械学習モデル(GPT-2)を使ってあらゆる言語のオートコンプリートを提供するのが、TabNineです。
今回の note では TabNine を VSCode にインストールし快適な補完(オートコンプリート)環境を作る方法を紹介します。
1 前提条件
VSCodeは既にインストールされていることを前提で進めます。まだの方は、こちらのサイトからダウンロードしてください。
2 TabNine のインストール
VSCodeのにはマーケットプレイスがあって、ニーズにあわせ様々なプラグインをインストールすることができます。
上記のリンクをクリックしますと次のように、TabNine for Visual Studio Codeのページが表示されます。
Install のボタンを押下しますと下記のポップアップが表示されますので「Continue」で次のステップへ進んでください。
※注意:VSCodeをお持ちでない方は、インストールがまず必要です。
すると、今度はVSCodeを開いても良いですか?というポップアップが表示されます。
「Open Visual Studio Code」をクリックし、VSCodeを開いてください。
「Extension: TabNine」のタブから、TabNineをインストールしてください。
3 TabNineの設定
TabNineを快適に利用する為にはいくつかの設定が必要です。設定は、VScodeのCommand Palette(Ctrl+Shift+P / Cmd+Shift+P)から行います。
上記画像のようにCommand Palette(①)を開いて、TabNine を入力し、候補に表示される「TabNine: Open Settings」を選択しますとTabNineの設定値を変えられるページ(TabNine Extension Settings)へ遷移します。
TabNine ProのAPI Keyをお持ちの方は、TabNine Professional の「Edit」ボタンを押下し、Keyを入力してください。
4 TabNine PRO版
TabNineは無料でも利用できますが全ての処理をローカルで行いますとメモリの容量が不足し、PCやMacが重くなる原因となります。
TabNine Professional版(月15ドル)ですと「Deep TabNine Cloud」の設定を Enabled にすることができます。すると、クラウド上のGPUを利用できますのでローカルのスペックを心配しなくても大丈夫です。
※注意:TabNine Cloudはクラウド上にあるGPUを利用して計算するためマシンスペックを利用しません。ただし、コードをクラウドに送信するためコードが意図せぬところから漏れる可能性はあります。
5 まとめ
ハーバード大学のウェブプログラミング(Python+JavaScript)の授業をVSCode+TabNineで受けたのですが、TabNineが提案してくれるコードを繰り返してみることで講義の内容がよりわかり易かったです。
TabNineは開発者の生産性向上だけでなく、これからプログラミングを学ばれる方にも大変役立つツールです。
2019年の7月にリリースされたTabNineは、GPT-2を利用して学習させられたものです。2020年10月からGPT-3が一般に公開されますと、TabNineもさらに強力で快適な開発環境を提供してくれると期待しています。