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社内向けプロダクトはなぜ必要なのか

自己紹介

こんにちは、メルカリでエンジニアリングマネージャーをしているサンジクと言います。僕が働いているチームは「メルカリ社員に最適化されたプロダクトを通じて、働きやすい環境を実現する」というミッションを持って日々働いています。

僕自身がアジャイル好きだし、高速でPDCAを回しながらプロダクトを作りたいと思っているため、現在のチームメンバーはPdM・エンジニア・QAエンジニア・UXデザイナーで構成され、なんでもこのチームで作れるようになっています。ちなみに下記の画像はTeams(社内コミュニケーションシステム)からキャプチャーしました。

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普段情報収集していて、社内向けプロダクトに関する情報が少ないと感じました。今回はメルカリの社内向けプロダクトの紹介と、その必要性について書いてみたいと思います。

どんなプロダクトがあるか

僕たちが作っているプロダクトは大きく3つあります。

Reviews(人事システム)
会社の成長フェーズに合わせて進化してきたメルカリ独自の人事制度を支えるプロダクト。メルカリグループ配下の各カンパニーや部署ごとで、より最適化された評価ができるような柔軟なシステム構築を行う。社内向けプロダクトであることを活かし、メンバーの意見をもとに積極的にUXを改善。負担軽減と積極的な関与、そして納得感のある評価につなげることをミッションとしている。

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Teams(社内コミュニケーションシステム)
一緒に働くメンバーやチームへの理解を高めるためのプロダクト。組織改変がスピーディーなメルカリにおいて最新版の組織図をいつでも確認できるように運営。最終的には、お互いをより理解ながら韮型組織へ近づくことを目指す。コロナ禍でも知り合えるきっかけを提供する目的で、メンバーやチームのプロフィールを入力できるようにした。

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Merportal(社内ポータルサイト)
人事総務関連のストック情報など社員が必要な基本情報に素早くアクセスできるポータル。ユーザーから記事の評価やフィドバックができる仕組みがあり、継続的にコンテンツの質を改善している。

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上記のプロダクト以外にも翻訳やQ&Aをメイン機能としたSlack Botを運用・エンハンスをする予定です。

外販するプロダクトとの違い

僕自身もメルカリに来るまでは一般ユーザーが使うプロダクトを作っていたので、社内向けのプロダクトとの違いは色々あると思います。

・ユーザーとの距離がとんでもなく近い
・メルカリのカルチャーを反映する
・品質よりスピードに集中できる

まず、ユーザーとの距離が近く、僕たちもユーザーの一員なのでフィードバックをもらいやすいです。各プロダクトはGoogle Analyticsを通じた分析も行っていますが、ユーザーサーベイやインタビューを気軽に実施し、そこでいただいた意見をプロダクトに反映できるのは、社内で作っているからこそできることだと思います。

そして、SaaSでは無いのでメルカリながらのカルチャーや制度にフィットしたプロダクトが作れます。具体的には頻繁にアップデートされて来たメルカリ独自の人事制度を反映したプロダクトを作っています。人事制度に関して興味ある方は以下の記事を読んでいただければ!

最後にQCDの中でDに集中できます。もちろん、テスト自動化やUnit Testなどを通じて不具合が起きないようにしたり、仕様レベルから相互レビューをすることで品質担保をしています。ただ、外販しているプロダクトよりは大胆に機能の開発ができてデリバリーできます。

なぜ社内向けプロダクト、それを作るチームが必要か

多くの方々はSaaSを使えば良いのでは?と思うかも知れません。しかし、僕は社内プロダクトを自社で開発する利点は確かにあると考えています。具体的には以下です。

・会社に最適化されたプロダクトが作れる
・レベル高いEmployee Experienceの提供ができる
・運用まで同じチームで行うため対応が早い

まず、ステークホルダーがお客さんではない社員のため、皆んなとプロダクトを作っていく感があります。もちろん、ビジネス要件を考えるステークホルダーも社員のわけなので、気楽にコミュニケーションができるし、普通SaaSだと対応できない要件を早いスピードで対応できるのはメリットです。

次は社員の体験を大事にしながらプロダクト作りができることです。皆さんの会社でもSaaSを導入したら使いづらくて辞めた経験があるかも知れません。社内で作っているからこそ、社員の意見をしっかり反映しているし、UI/UXの改善に力を入れてます。

最後に開発だけではなく、運用まで行っているので、問題が発生したりお問い合わせが来た際素早く対応ができます。後、よく社員が便利なツールを作ったが、運用まで視野に入れてなく使えなくなるケースが多いと思いますが、専属のチームがあるのでそのような心配をしなくても良いです。

最後に

ざっくり、僕の仕事や社内プロダクトがなぜ必要なのかについて語りました。他の会社は社内向けプロダクトをどのように開発しているか知りたいので、僕と話したい方は是非連絡お願いします。情報交換しましょう。


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