未来会議第2回 自分たちに出来ることは?
現在の三ヶ根駅はバリアフリー化されていない、無人駅だが、数年後を目途にエレベーター設置及び、駅の改修が予定されている。ただ駅を改修するのではなく、駅周辺が住民を主体としたまちづくり拠点となることを目指している。駅周辺のまちづくりについて幸田町民や駅の利用者などあまねく人々から意見を集めるべく、町民参加型の集会「三ヶ根駅未来会議」を設けており、第2回が9月25日に里中央コミュニティホームで開催された。
主題は「住民主体のまちづくり」。司会を務める川西氏より、全国のまちづくり事例として「柳本駅」(奈良県天理市)、「稲城長沼駅くらすクラス」(東京都稲城市)、「wagamama house」(愛知県岡崎市)の紹介があった。各事例の概要や運営方法の説明があったのち、グループごとに自分たちが三ヶ根駅周辺で出来ることは何かを議論した。「食堂・カフェ」、「物販」、「イベント」、「子育て」の4つの中からテーマを選択し、提案をしてもらった。
下記に掲載したものが今回参加者が考えた「自分たちにできること」の提案である。
「食堂・カフェ」グループからの提案は、年配の方・子育て中のお母さんが運営する、安心安全の食材を使った食堂カフェや、地元のバンドや小中学校の音楽クラブが生演奏をするライブハウスカフェ。
「物販」グループからは、ただ物を売るのではなく、イベントや教室を開き、関連するものを売るお店や、子供達が使わなくなったものを物々交換できるお店の提案だ。
「イベント」グループは、通学路である駅構内を小学生の習い事教室にする案や、ロータリーで深溝エリアの飲食店、雑貨屋を巻き込んで年数回、マルシェをやろうという案もでた。
「子育て」グループからの提案は、赤ちゃんがいる家族が出会えて、情報交換ができる場であった。
幸田町だけで使える電子マネーをつくり、幸田町で買い物をすると特典が付く仕組みを整えるなど、画期的な意見もあった。
どのグループの提案も地域交流を促し、あったらいいな、いってみたいな、と思える楽しいものだ。鉄道会社にも行政にも頼らないまちづくりとは何かを真剣に考えることができた未来会議となった。
幸田町で地域活動をされている方をゲストスピーカーとしてお招きし、活動紹介をしていただいた。
特定非営利活動法人KOTAポピンズ望月はまよ氏。三ヶ根駅西口コミュニティーホームで子どもの健全育成に係わる事業を行っている。メンバーは保育士をはじめとする子育てのプロで構成されている。具体的には託児事業や、絵本の読み聞かせ・工作教室等の子供や親子向けのイベントを実施。深溝地区の子育てを支え、子供のための良い文化の創出を目指し、活動をされている。
夜の部はふこうず夏まつり実行委員会委員長蜂谷佳夫氏。毎年深溝小学校で8月に行われる夏まつりの企画運営実施を行っている。町内にある商店、活動団体、小・中学校が夜店の出店やイベントに出演して、夏まつりを盛り上げている。地域の力で作り上げられた、活気のある楽しい夏祭りとなっている。自身が小学校のときに経験した楽しい夏まつりを、子供達に引き継いでいきたいという思いで活動をされている。
幸田町においても素晴らしい地域活動をされていることが共有でき、未来会議は幕を閉じた。
今回の未来会議で出された意見は、今後の計画の基準にするため、無記名で全て記録される。記録された意見は三ヶ根駅の改修計画を策定するのに活用される。参加が叶わなかった方からの意見も随時募集している。
(以上)