君の名を忘れない

あれから数十年、
君の本当の名前は、
「広島県物産陳列館」、
のちに「広島県商品陳列所（1921年）、
さらに「広島県産業奨励館」（1933年）と改称）となり、
1915年チェコの建築家によって生まれた事を知りました。
当時としてはモダンな建物に誰もが胸を踊らせたことでしょう。
ドームは楕円形になっていて、建物の中には曲線を描く立派な階段が4階まで続き、階段室になっていたそうです。

沢山の人が行き交い、どれだけ賑わっていたことか。
古き良き日本にチェコの人が設計してくれた建物。世界交流が進み、和の尊さを感じます。

1945年8月6日の朝、広島に原爆が落とされました。同年同月の昼前、長崎に原爆が落とされました。
長崎にも世界遺産「原爆ドーム」に匹敵する原爆遺構があったそう。ですが13年後の1958年に解体撤去、後に鉄筋コンクリートの建物に作り直されました。
それは「東洋一の大聖堂」と言われた「浦上天主堂」です。
浦上天主堂には大きな鐘楼ドームが２つあり、１つは天主堂内に落下。もう１つは外の崖から滑り落ち、今でも半分近く土砂に埋まったまま、保存されているそうです。
被爆した外壁の一部も爆心地公園に移築し、残されていることも忘れずにいたい。

2024年8月、生まれて半世紀を過ぎたわたしは思います。もう直ぐドーム君の時がが来る。世界は平和を取り戻したかの様に見える反対側では今も尚、新しい戦争が始まっている。

もう、伝えるだけでは、願うだけでは終わらない。

そして世界は色んな形で広がっている。
広がる度に小さな小さな戦争が勃発する。
わたしのすぐ側でも小さな小さな戦争が許されてる。

わたしが、わたし達が、みんなで考える。
だから政治を動かすのは議員でも政治家でもない、わたし達なんだ、と言うことと、
既に、足下に政治があることを、伝えて行きたい。

そして、わたし（和多志）は
多くの志の和の中で生きている。
自分は生かされていると言うことに気付いて行きたい。