旅に出ないか？〜先を急ぐ君へ〜

人は生まれる時、黄泉の国への切符は持って持って産まれている。
その切符を使う日は もう決まっている。

だから縦に伸びる線路を急ぐ事はない。
ほんの少し横への線路に乗って動いてみよ？

君が居る半径１ミリ。
地球儀の上で動かしてみて？
勿論 地球儀の大きさにもよるかも知れないけど、たった1ミリ。
比べてみたら君が立っている地球はそんな物じゃないはずだろ？

地球儀の、君がいる所からほんの１ミリ動いてみたら何が見えるだろう？

君が知らない、君を知らない町があるよ？

まだまだって思うなら
10ミリ動けたなら
君の知らない
空気を感じられないか？

もう少しって言うなら
15ミリ、動けたら
君の知らない風を感じられないか？

20ミリ動けたなら
君が知らない山か海が見えるかも。
島だって見えちゃうかも。

25ミリ動けたなら
君が知らない夜空を待とうよ！
見た事の無い星達が君を照らすよ。

どうせなら一人で
自分を知らない、自分も知らない所へ
横の線路を移動してみようよ。

どうせひとりぼっちで誰かの思い出を裏切る位なら
誰かに迷惑かけたっていい
誰かを巻き込んだっていい
誰かを忘れたっていい
生きてさえいてくれたなら

これだけは忘れないで
あなたを嫌う人がいたなら
あなたを好いてくれる人も必ず同じ数だけいる事を。
たまたまそこにいないだけ。
だから自分を好いてくれる人のいる所を探してみようよ。
辿り着いて、居心地が良ければずっといれば良い。
もしまた嫌になったら
また探しに出かけよう。
世界は広いんだ！ホントに本当に広くって
地球儀の上に自分の居場所なんて見えやしないのはそれだけちっちゃな世界にいるって事。
いつでも飛び出しちゃえば良いって事。
帰って来なくたって良いんだ。
帰りたくなったら帰れば良い。
君と同じ気持ちの人は
この世の中に沢山いる事、
忘れないで。