私のお母さん
私の母、忙しい父に変わってほぼワンオペで子供4人を育てた。
4姉妹で、下の妹2人は年が一回り離れている。
父は仕事柄、単身赴任が期間も長く、出張も多い人だ。
母、距離の近い母から逃げるように父と出会いすぐ結婚した。
家が息苦しかったという。小さい頃から習い事も全部決められやめたくてもやめさせてもらえなかった。
母の父、私からみた祖父は自営であり、また仕事が忙しかった。
私がうつ病になったのは6.7年前、大学1回生の時。
それまで私は母と仲悪い訳ではないが、話す機会が高校生大学生にあがりとても少なかった。
しかし、うつ病になり母と話す機会がとても増えた。
小さい頃、母はとても厳しかった、宿題が終わるまで後ろで見張り、門限を過ぎると部屋に入れて貰えず、怒られるとベランダに放り出された。
欲しいものは理由を聞かずにだめだと言われるので、いつしか欲しいと言う事もなくなった。
良い娘、優しい姉を演じたと思う。
高校に入り、勉学に励み、良い成績をとると母に褒められた、良い順位が張り出され、自分を認められた気がしてひたすら勉強をした。
しかし、しすぎてうつ病になった。
うつ病になった頃、母は私をすごく支えてくれた。
自殺しようとする私を止めようと窓にガムテープを貼り、包丁は全部隠した。
これまでの2人の時間を埋めるように沢山話して、沢山喧嘩して、家から出ない私の為に沢山食べに行った。
うつ病になって良かったと思うのは、母との時間を増え、自分の幼少期の母の気持ちを知る事が出来たことだ。
母ははじめの子育て頑張りすぎてたらしい。
父も帰るのが遅く、自分が頑張らねばと思っていた、自分もきつく育てられたのでそれをお手本にしていたという。
うつ病になって母の気持ちをよく知るようになった、ああ母も1人でがむしゃらだったのだ。
50歳を超えた母、私がうつ病の症状が落ち着いた数年前から心理学の口座を受けるようになった。
心理学を学ぶ事で、母も幼少期の苦悩や自分の心の傷を癒せるようになった言う。
そして最近心理カウンセラーになりたいと大学進学の道を調べて、パートをして数年前からお金を貯めている。
お母さん、もう自分のなりたいようになっていいんだよ。
貴方を苦しめ縛るものを全部解いてもいいんだよ。
ありがとう。
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