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知育玩具業界の裏側 - 商品管理から見えた玩具業界の実態

意外な入社のきっかけ

この業界に入ったきっかけは、病気で療養しており、アルバイトからこの業界に飛び込みました。病気も落ち着いた頃に正社員として雇用してもらう前提で、その通り病気が落ち着いた頃合いを見て正社員登用してもらいました。病気での療養も含めてだったので、定時で上がれて非常にゆっくりしていた感じでした。

商品管理の日常業務

セット組作業の実態

はじめは商品に入っているブロックを綺麗に袋詰する作業から開始しました。袋詰作業は、個数を間違えないように並べて、それを袋に綺麗に袋詰、シュリンクをして、箱にセットしていく作業でした。セット組作業と読んでいました。セット組作業中はラジオが流れて、他に3名の嘱託社員の方と和気あいあいと作業に没頭していた覚えがあります。

フォークリフト業務と配送

そのうちフォークリフトに乗って、部品の輸送、商品の輸送を行いました。フォークリフトに乗ったのはこの会社が初めてで、慣れるのに時間がかかりました。この会社の頃に何度かフォークリフトでの事故を起こしており、リフトの怖さを知ったのもいい経験となりました。

衰退する会社の実態

売れていたら生産が間に合わないのですが、月間でそれほど売れてなくて、赤字で会社は倒産の一途を辿っておりました。人件比率も高く、営業に10名ほどいたのですが、一人一人と他のグループ会社に飛ばされていき、最終的には3名になってました。商品管理の人員もはじめは10名ほどいましたが、ほとんどが嘱託職員か、定年手前の方ばかりで、高齢化ということもあり、次々と更新がなくなり、人は最終的に私ともう2名だけになっておりました。

一人で回す商品管理業務

はじめはセット組から開始した業務ですが、出荷、入荷を任される頃には、上司も契約の継続がなくなり、会社を退職するようになりました。入社して半年後には一人で、商品管理を回さないといけなくなりました。

とはいえ、セット組をして貰う人、お金周りをして貰う人と分かれておりましたので、十分に回ります。正直暇でした。朝8時頃から発注データを見て、出荷の準備、10時頃には十分作業が終わる感じです。閑散期だと9時には出荷が終わってました。

クリスマス商戦の忙しさ

12月のクリスマス商戦だけは別で、11月末のブラックフライデーあたりから、Amazonからの発注が増えてきます。店舗からの発注もあり、この頃だけは朝7時出勤で、出荷が終わるのが12時頃。普段の5倍以上の発注が来ました。この頃に向けて売れ筋の在庫を増やすのですが、想定とは違うこともあり、予定外の商品が発注来たりして、セット組もいそがしかったです。

転職を決意するまで

こんな天国のような状態でしたが、さすがに人が減りすぎて、次の異動は自分ではないか?将来的にこの会社が続くとは思えないという考えから転職を決意しました。給料は安かったですが、それでも定時で上がれて休みもしっかりある会社だったのは魅力的でしたが、この環境がなくなる可能性が将来高いなということで、結局退職しました。

現在の状況

現在この会社は3名でやっているようです。セット組入出荷担当として2名、営業1名残っており、私が入った当初は20名ほどいましたが、細々と続いているようですが、いつ会社を締めても不思議ではない状態が続いている状況です。

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