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はじめまして、
ついにこのときが、、、!
いつかいつかと思っていたこのnoteへの投稿。
いろんな条件や環境、材料が揃ったこのタイミングで形に残していきたいと思います。
このアカウントで綴られていくのは
現役保育士による、子どもたちとの日常。
成長記録でも、育児に役立つ情報でも、保育者向けの保育アイデア集でもありません。
わたし自身が子どもたちと過ごす中で感じたこと、
子どもたちの魅力、心が動いた瞬間、
忘れたくない出来事をただ綴っていきます。
「保育士です。」
仕事は何してるの?の質問にこう答えると、
大変だねぇと返ってくることがほとんどだ。
持病で通院している医者にさえご苦労様と言われる始末。
たしかに、しっかり肉体労働だし、常に神経も使うし、雑務もあれば事務仕事もあるし、常に仕事は無限にある。
たまに自分の業務で「一体今日のわたしの職業はなんだったのだろう…」と思う日もある。
近年は深刻な保育士不足と言われている。
保育士は大変な仕事だ。低賃金でかわいそうに。
なんて声もあれば、
ただ子どもと遊んでるだけでしょ。
なんて思っているお偉いさんも多いのではなかろうか。
そんな保育士という仕事を、
保育士、そんなもんじゃないぞ!
とわたしは心静かに、心の奥底からそう思い続けている。
大変さや恵まれなさばかりが先走り、保育の面白さ、魅力、ぬくもりがどこかおいてけぼりになってしまっているように感じるのだ。
少し自分の話をすると、保育士歴は7年目を迎える。
某大学の保育科に4年通い卒業したのち、
新卒で入職した私立幼稚園にて5年間勤務をした。
幼い頃から幼稚園の先生になることが夢だった私は
進路を決めるときも、就職活動をするときも、
なんの迷いもなく突き進んだ、という訳だ。
夢にまでみた幼稚園教諭生活は毎日がむしゃらだった。
保育の面白さに浸りながら、大きすぎるほどのやりがいに溢れた日々で。
時に不安を抱き悩みながらも順風満帆な日々だったと思う。
しかし、5年目を迎えしばらく経った頃、
身体に異変が起き始めた。目が冴えて眠れなくなった。
がむしゃらに働いてきた自分の、無理が溢れる瞬間がきてしまった。
子ども、保護者、仕事、仕事場の人間関係、
すべてに真面目に向き合ってきた自分だったが、
一番肝心な自分自身と向き合うことを蔑ろにしていたことに気付かされた。
まあそんなことがあり、自分を追い詰め、最終的にはその園を退職した。
当時は、逃げ出した自分をなんて無責任なんだと責め、自分は弱いのだと感じ、ただただしんどかった。
上の人たちも私に期待してくれていたのだろう、
私が辞めることに対していろんな声が上がっていたらしい。
でも、職場の人に助けてもらいたいとは自然と思わなかった。
今となっては、その選択は間違ってなかったと心底思う。
そこから思い切って方向転換をし、保育とは全く違う仕事を2年弱、これがまたとても良い寄り道のような時間となった。
今まで出会わなかった人との出会いの中で、
さまざまな価値観、ものの見方、こだわり、生き方を知り、今までの当たり前が存在しなくなった。
そして、自分の中の軸を探したときに、
「子どもたちと過ごしている自分が好きだ」
という気持ちにたどり着いた。
保育を離れた自分の中にも共通して存在していたのは、"人が好きだ"というあったかい気持ちだった。あんなに嫌な気持ちで保育から退いたはずだったのに、子どもが好き、人が好きという気持ちはしっかり存在していたのだ。
そんな気持ちに気づいたタイミングで、
新しく知る保育のあり方と出会い、いろんな縁が重なり、再び保育士の道を歩み始め、今に至ります。
幼稚園、保育園(正確にいうとこども園)、
これらの勤務を経験して思うことは、
保育は、生活の中に存在しているということ。
保育園は、生活の場であるということ。
この生活の中に、保育者としてどうかかわっていけるのか、
わたしはいつも心の中で尋ね続けています。
保育者として子どもたちとかかわるとき、
大人として、何かを教えるという立場でいようと
してしまうことが多いかもしれません。
でも、それ以上に、“共に生活している人”でありたい、そんなふうに思うことが増えました。
子どもたちと過ごす日々の中で、
子どもから学ぶことがたくさんあります。
真っ白な子どもたちに気付かされることがたくさんあります。
そこから見えるその子らしさがあったり、
成長があったり、葛藤があったりもします。
子どもと過ごしている自分が好きだな、
そんなふうに思える瞬間を忘れたくなくて、
子どもの魅力をただただ伝えたくて、
保育者の子どもの見方や捉え方を知ってもらいたくて、ここに日々の保育を綴っていきます。
日々の仕事に忙殺されそうな同業の方も、
子どものことで悩みがある人も、人が好きな方も、
心がふふっと軽くなるような文を綴っていきたいと思ってますので
どうぞお付き合いくださいませ〜。
※文章中に出てくる名前は全て仮名とします。
また、個人情報等を守るために時差をつけて投稿する場合もございます。
あらかじめご了承ください。