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どうやって子どもを傷つけないようにするか。

内田樹さんの本『だからあれほど言ったのに』を読んだ感想  その②

「どうやって子どもを愛そうか」を工夫するより、「どうやって子どもを傷つけないようにするか」を工夫するほうが大切だと思うようになったのである。

今まで、本音をぶつけて、いっぱい傷つけてきちゃったなぁ。

反省しかない…

著者の内田樹(うちだたつる)さんは、私たち親の、子どもに対する気持ち(愛するがゆえに、心配して、将来のことを考えて、幸せになってほしいと思う)をよく知った上で、子どもを傷つける親が実に多いと警告している。

内田さん本人も、『未熟な親』だとし、未熟な親であるから、それと気づかぬうちに子どもを傷つけてしまうこともある、と。

「私はこれだけ無理をして、想像力を発揮して、自分の価値判断を抑制して、あなたのことを理解し、共感し、受容しようと努力してきたのだ」というふうな言葉づかいで自分の「子どもに対する愛情」を(口に出さないまでも)語ってしまうと、その「努力」の分だけ親は子どもに対して「貸しがある」という気分になる。「貸し」があれば、どこかでか「回収」したくなる。

私がヒートアップしてくると、息子に「そんなに期待しないで。」とか、「もし出来なかったらごめんね。」と言われて、ショックを受けることがある。

私も「回収」することに必死になっている。

応援したり、鼓舞したりしても、「頑張ってみる!」「やってみる!」とはならない息子。

上手くいかなかった時の保険かけてるみたいで、ずるいなぁと思ってた。

子どもなんて、いくら失敗したっていいのにね。

でも、息子がそんな言葉を私に返せているうちは、まだマシなのかもしれない。

もし、重圧で潰れてしまったら、自分を無くしてしまったら、もとに戻すにはきっと、すごくすごく時間がかかる。

子どもを傷つけないように意識してみよう。

最初は難しいかもしれないけど。
ぎこちなくなっちゃうかもだけど。

とりあえず今日は、息子の話をとことん聞いて、息子の全てを肯定してみよう。


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