娘が小3で支援級に行くまで⑤(終わり)
3年生から支援級を利用するには、最終的には12/20くらいに申し込みをしないといけません。
ちょっとした事件が起きます。
11月、土曜参観に、夫婦で下の子を連れて参加。
下の子はすぐに飽きてしまい、私は学校探検に。夫はなかなか学校に来られないので、参観にいてもらいました。
私がしばらくして教室に戻ると、娘はいません。夫に聞くと、気に入らないことがあり、スイッチが入った娘は暴れ、最終的に教卓の下にもぐってしまったとのこと。
そこで私の耳に入ってきたのは、隣にいたお母さん達の「あんな子いるんだねー、びっくりした。本来支援級に行くべき子がさー、普通級にいるの迷惑だよね。」という一言でした。
悔しくて悔しくて、近くの公園から同じ自閉症の子を持つママ友に電話しました。
ママ友は「それは他人がどうこういうことじゃないよね。しかも誰が聞いてるかわからない場所でそんなこと言うなんて非常識だよ。」と怒ってくれましたが、そこから仲の良かった女の子のお母さんから「あの子とは遊ぶの禁止」と言われてしまったりと辛い日が続きました。
夫は相変わらず服薬には反対でしたが、支援級には反対しませんでした。
最後の問題は本人。
彼女は支援級を嫌だと言っていました。
(学校の先生曰く、支援級の教室のある区画にさえ入りたがらないと。)何故嫌なのか聞いてみると、「頭の悪い子が行くところなんでしょ?」と。自分はそうじゃない(と思っている)のに、何故支援級なのか納得できなかったようです。
私は「あなたには発達障害がある。だから、大人数のザワザワしたところにいるのは辛さがある。少人数で、不安を感じてもすぐ先生に聞けるから、落ち着けるかもよ」と話しました。
私がこのように本人に障害をカミングアウトした理由は、以前支援級の見学時に親や教員が裏で連携して動いたら、大人に不信感を持ってしまったためでした。
こうして本人も納得し、合意形成を行い、晴れて小3から支援級へ転籍となりました。
私はこの章を書くに当たって、非常に悩みました。
人によっては、その方の受け取られようによっては、傷つけてしまうことがあるのではないかと思ったからです。
でも、私が言いたいのは、適材適所、その子にあった支援が受けられることが1番だということです。
(終わり)