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教室の正面には何も貼らない
これはもう何十年も前から言われていることで、学級づくりの基本中の基本だと私は思っていましたが、未だにそれをしている教師は、数えるほどしかいません。
黒板の上には、大きな字で学級目標が書かれていたり、子どもたちが描いた絵がたくさん貼られていたりします。黒板にもいろいろな掲示物があり、ごちゃごちゃしています。
子どもたちは基本、教室の正面を向いて授業を受けるので、いろいろなものが貼られていると情報過多になり、授業に集中できなくなります。
しかもそれは毎時間のことなので、悪影響はとても大きい。
だから、教室の正面には、せいぜい日付程度。
学級目標などは、教室の側面に掲示すればいいのです。
ただ、正面でも黒板から離れたところなら大丈夫です。
黒板のそばに棚などがあって、そこにあるものが視界としてうるさく感じるときには、カーテンのような布をかけておく。
できれば学級担任は、すべての子どもの座席に座ってみて、教室の正面がどう見えているか、チェックしたらいいです。
「神は細部に宿る」と言います。
そのような細かな配慮の積み重ねが、子どもにとっての快適な学習環境をつくるのだと私は思います。