上司が死んだ
仕事帰り、俺は同期である真田と行きつけの居酒屋で飲みながら、上司の悪口を言いまくっていた。
うちの会社の上司は非常に性格が悪く、上層部や部下問わずみんなから嫌われていた。中には暴行までされた人もいるとか…まじでひでぇ話だ。
俺「なあ、あいつ(上司)ほんとうざいよな。暴力までふるうとか終わってんな。」
真田「まじそれ。あいつまじで一回殴りてぇわ。」
俺「気持ちは分かるが、手を出すのだけはやめろよ(笑)」
真田「ははは、冗談だよ」
しばらくして俺と真田は居酒屋で別れた。俺は明日も仕事であのクソ上司に会うのかと思いつつも家に帰り、すぐに風呂に入って寝た。
翌朝、俺はオフィスに着くとみんなの様子がかなり変だった。まるでこの世の終わりかのような顔をしていた。何があったのか、真田に聞いてみた。すると…
真田「上司、今朝死んだんだってよ…」
俺「は…?なんだそりゃ…」
あまりに突飛な話で信じられなかったが、真田のマジな表情とみんなの態度を見るに、どうやらそれは本当の様だった。
真田「しかも朝、家にいる時にいきなり何者かに家に押し入られ、包丁で刺されたって…」
真田がそう言った瞬間、俺は「マジかよ…」と驚いた表情をした。そしてそれは、周りにいた人たちも同じだった。
(解説)
上司が死んだのは今朝。たった今入った情報なので、当然ながらその経緯を主人公も周りの人たちも知らない。なんなら警察たちも…。
それにもかかわらず、真田だけはなぜここまで詳しいのだろうか?