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在留外国人の現状について
日本における在留外国人の数は年々増加しております。その一方で、将来の日本の労働力を減少を支えていただくことを期待するためには、まだまだ不十分と言えます。
2024年6月末時点での日本における在留外国人の状況について、国籍別、在留資格別の観点から分析してみました。
1. 総在留外国人数
2024年6月末現在、日本に在留する外国人の総数は3,588,956人で、前年末と比較して177,964人(5.2%)増加し、過去最高を更新しました。
2. 国籍・地域別
在留外国人の国籍・地域別上位10か国・地域は以下の通りです。(法務省発表)
中国:844,187人(前年末比+22,349人)
ベトナム:600,348人(+35,322人)
韓国:411,043人(+887人)
フィリピン:332,293人(+10,247人)
ブラジル:212,325人(+485人)
ネパール:206,898人(+30,562人)
インドネシア:173,813人(+24,712人)
ミャンマー:110,306人(+23,760人)
台湾:67,277人(+2,614人)
米国:64,842人(+1,434人)
特にベトナム、ネパール、インドネシア、ミャンマーからの在留者数が大幅に増加しています。
3. 在留資格別
在留資格別の上位5つは以下の通りです。
(法務省発表)
永住者: 902,203人(前年末比+10,634人)
技能実習:425,714人(+21,158人)
技術・人文知識・国際業務:394,295人(+31,949人)
留学:368,589人(+27,706人)
家族滞在:283,204人(+17,184人)
特に「技術・人文知識・国際業務」や「留学」の在留資格を持つ外国人が大幅に増加しています。
5. 都道府県別
在留外国人が多い都道府県の上位5つは以下の通りです。
東京都:701,955人(前年比+38,593人)
愛知県:321,041人(+10,196人)
大阪府:317,421人(+15,931人)
神奈川県:280,020人(+12,497人)
埼玉県:249,327人(+14,629人)
東京都が最も多く、全国の在留外国人の約19.6%を占めています。
まとめ
2024年6月末時点で、日本の在留外国人は 過去最高の3,588,956人に達しました。
国籍別では中国、ベトナム、韓国が上位を占め、特にベトナムやネパールからの在留者が大幅に増加しています。
在留資格別では「永住者」が最も多く、次いで「技能実習」、「技術・人文知識・国際業務」、「留学」、「家族滞在」と続いています。
都道府県別では東京都が最も多く、全国の約19.6%を占めています。
いかがでしょうか?インバウンド客の増加で西洋人が目立つようになりましたが、実際に在留し、日本に少なからず貢献いただいている外国人のほとんどはアジア系がほとんどです。今後もアジア系の方が住みやすい日本社会になる一方で、欧米系の方の在留増加を期待したいところです。
読んでいただきましてありがとうございました。ご意見お聞かせいただけましたら幸いです。