へべれけ2と時代に合わせたキャラのチューニングの話
5歳の頃、CMかなにかで「へべれけ」という新作ゲームのことを知った私は、うまいこと祖父にねだって買う約束をしてもらいました。
それから実際に買いに行く日までの数日間、ひたすらウキウキしっぱなしの私は、幼稚園でもその話ばかりをしていた記憶があります。
買ってもらったへべれけそのものは、楽しみはしたのですが、探索要素などが当時小学生になるかならないかだった私には難しく、結局クリアせずじまいでした。あのカセットはどこに行ったんだろう。
今となっては記憶に残っているのはゲーム本編よりも買いに行くまでのウキウキの日々です。
へべれけ2の話です。
動画もゲーム本編も事前の想像の5倍ぐらいしっかり作られている!グラフィックもモーションも良い!FC版のBGMアレンジもSEもちゃんとやってて不思議カッコいい!凄い!!という驚きと、2024年にこのキャラとこのテキスト回しとこのフォーマットをこの作り込みで出すのなんで!?絶対採算取れなくない!?という驚きが同時に襲いかかってきます。
もちろん発売前の動画を見ただけの感想なので実際に蓋を開けてみたら全然違ったということも大いに有り得ると思いますが、せっかくなのでこの時点での感想を残しておこうと思いました。
「おしりあたーく」「ぽぷーん」などのワードから滲み出てくる昭和末期から平成初期感。あまり飛ばない転がらないぽぷーん(連射できない!)を当てて戦うアクション要素。見た目や音やその他もろもろが新しくなった分、ゲームの根幹部分の古さが際立っているように感じてしまいます。
へべれけ世界の特徴である訳のわからない語尾も、令和の世に読むと本当にただ訳がわからないなという感じです。小学校低学年あたりの子には受けたりするのか?うーんでも今の子供がこれをプレイするところは想像できないなー。
キャラクターは歳を取らないので、登場した当初はそのキャラの特徴としてしっくりきていた要素が、10年20年経つと古くなって逆にノイズとなってしまうことがあると思います。歳を取らないキャラクターであるからこそ「このキャラはこういう喋り方だから」をただ踏襲し続けるのではなくらしさと時代のバランスを保つ形でチューニングしていくことが、そのキャラを生きさせることに繋がるんじゃないでしょうか。この手の本筋の改訂は大元である一次創作側でなければやりにくいものです。アイドルマスターの亜美真美!いいかげんギャル文字をやめろ!!!
話がズレたので終わり。