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サンローラン騎士団で宝箱を開け続ける猿になったこと

サンローラン騎士団をプレイしました。サンローラン騎士団は基本無料のスマホアプリです。

私たちは何を求めてゲームをプレイするのでしょうか。昨今の放置系ゲームの隆盛はとにかく何かしらの数値が増え続けていればなんか楽しくなるという私たちの脳の脆弱性を顕にしたように思います。

とにかくキャラクターのステータスが増えれば楽しくなってしまう私たちですが、その強化方法はどのようなものでしょうか。

敵とオートバトルで宝箱ゲット!→宝箱オープン!強化のリソースをゲット!→キャラクターを強化!→更に強い敵とオートバトルで宝箱ゲット!→宝箱オープン!強化のリソースをゲット!→キャラクターを更に強化!

戦うために強くなるのか、強くなるために戦うのか。私たちはウロボロスの様に終わることのない成長の円環の中にあり、そしてある時誰かが気付くのです。

宝箱を開けるのが楽しいんだから、敵と戦う必要無くない?

サンローラン騎士団は気付いてしまった誰かが禁忌を犯して制作した、プレイヤーの欲望をダイレクトに刺激する身も蓋もないゲームです。

表向きは美少女推しだがセリフもストーリーも全くないし、2時間ぐらいプレイしないと要素自体が解放されない

数百個単位で手に入る宝箱を開け続けて手に入れた装備品が今の装備より良いかをチェックして更新していく行為がメインコンテンツです。自動開封機能は複数まとめ開け機能も用意されて万全。宝箱を開けるほどレベルが上がり、レアで強い装備が出やすくなるので、宝箱を開けて装備品を更新する行為を延々と続けられます。

条件を指定して自動開封できる。ゲームとは
謎のギスギス要素。微妙な見た目の動物に指示して他プレイヤーの庭から資源を奪い合う。醜い綱引きの様子が少し面白い

装備品以外の様々な強化要素も豊富に用意され、薄味ではあるものの一応敵とのバトルもありますがそれらは枝葉。このゲームの核に据えられているのは、あくまでも宝箱を開け続ける甘い虚無への耐えがたい誘惑です。数時間ひたすら宝箱を開け続け、完全に無駄な時間であることを自覚しながら、それでも感じてしまいます。面白ーい。脳細胞が死ぬ。

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