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ドラクエ3。勇者の帰りを待つ母親とゴルフクラブが放つ火花のこと。
中学時代、通っていた塾が終わって自転車で家に帰ると、着く時には午後10時半頃でした。親になった今思えば、中学生が帰る時間としてはかなり遅い時間だと思います。
暗い中自転車で帰ると、よく父が玄関先でゴルフクラブを持って素振りをしながら待っていました。家に面したアスファルトをヘッドがかすめて出る火花が夜道にチカチカと光っていたのを思い出します。私は中学生らしく特にお礼も言わずになんでもないような顔をしていましたが、いるとやっぱり嬉しかったことを覚えています。
ドラゴンクエスト3 HD-2D版の話です。主人公である勇者はアリアハンに母の待つ家があり、自宅へ帰ればゴールドを使わずに休んで回復ができます。一緒に旅をしている仲間たちのことを「お友達も一緒に」って母親が言ってくれるのが良い。
さてこの勇者の母親ですが、夜に家へ帰ると必ず玄関先で待っているのです。これってSFC版とかGBC版にもあったんでしょうか。覚えていません。話しかけると「遅かったわね」と何でもないように言って中へ迎え入れてくれます。なんてことないほんのちょっとした小ネタです。
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勇者の母親は、旅に出た夫は消息を失い、更に16歳を迎えた一人息子(娘)まで危険極まりない旅に送り出します。家に残っているのは年老いた父のみ。旅に出ている我が子が家に帰ってくることなど滅多にないはずです。それでも毎晩、玄関先で帰りを待ち続けている。そして帰ってきたらなんてことない顔をして中へ迎え入れる。ほんのちょっとした描写だったのに、冒険の裏で母親が過ごしている時間と、あの頃ゴルフクラブを素振りしていた父の姿が思い出されてうわーっとなってしまいました。
考えてみれば勇者の母親は16になるまで勇者として戦えるように我が子を鍛え上げてるわけですよね。そんなことをすれば我が子は旅に出てまず無事では済まないのに。一体どういう心境だったのでしょうか。鍛えられるということはある程度強いのでしょうか。かつては冒険者だったりして。オルテガともそこで出会った的な。んで我が子が旅に出るからってんでルイーダの酒場に行ったらいるんですよ。レベル35ぐらいの母親が。必死に見ないふりをしようとする勇者をガン見して連れてけアピールするわけですね。でも勇者は母親がパーティーにいたりなんかしたら家の自分と外の自分が衝突しあって他の仲間とどんな感じで喋ればいいかわかんなくなっちゃうので絶対に入れたくないんですよ。でも戦力としてはめちゃくちゃ頼りになるし
終わり。