あらそい
第二次世界大戦時の出撃前の兵隊に司祭が
聖餐式をしている写真を見たとき
軽いショックを感じました
当たり前とはいえ
あまりに私達が普段行っている
祈りの光景に近かったからです
彼らはその後、日本を空爆したり
あるいは前線で、日本兵と戦いに
行ったのでしょうか
彼らを送り出す司祭は
また兵士達はどのような思いで
陪餐し、祈ったのでしょう
当時歌われた聖歌や
祈りの言葉もネットで確認できます
Abide with me のメロディで歌われた
God bless our troops
(神よ、私達の軍隊を祝福してください)
そして、「敵」の為の祈り
"Prayers During War – Campus Pastor" https://mlc-wels.edu/campus-pastor/prayers-during-war/
聖書の中に「軍隊」という言葉は多いですし
「敵」を許し、愛する事は祈りの基本ですが
その対象が私達、日本や日本人であった
と考えるとこの言葉の意味が大きく変わります
日本に9条を与えたのはアメリカですが
当のアメリカは自国の軍隊を減じるどころか
膨大な費用を軍事開発に投じて
世界最強の軍隊を持っています
日本との戦争後77年、自国外のいたるところで
多数の戦争に参加し、実戦経験が豊富です
自国外で軍事行動できるのは
アメリカくらいでしょう
北朝鮮も中国も、あるいは
アフリカ、中東、南米、いかなる国も
世界大戦後、自国の領土外を遠く離れた場所で、単独で
他国の軍隊、政府に対して軍事行動をしたことはありません
ロシア軍は国境を超えましたが
アメリカはイラクに軍事介入しフセインを逮捕処刑
またビンラディンを裁判なく殺害
アメリカは世界の警察だから許される
というも、考えたら奇妙な話です
アメリカにこそ9条憲法を
オススメすべきしょうが
そもそも、個人の拳銃を持つ権利が
重要視される国です
国家として軍事放棄するなど
受入れられるはずもないでしょう
ウクライナ軍はまさに今、必死に戦っています
実戦のさなかにある彼らにも
もはや、平和憲法など頭にないでしょう
無意味です
世界には190以上国家があります
レベル、規模はそれぞれですが
軍事力を持たない国家は皆無でしょう
治安の不安定な国では
警察と軍隊の違いも小さくなります
銃を持たない国家権力は存在しません
「警察も軍隊もいらない
国境もいらない、世界は一つ」
実現できれば素晴らしいですが
楽園から追放された私達罪人は
その贖いとして、カインとアベルのように
殺したり殺されたりする世界に住んでいます
そしてそれは世のおわりまで続くのです
平和憲法があろうとなかろうと
日本がロシアが北朝鮮が、中国、アメリカが
どう変化しても同じです
人間はそんな不安を直視できず
与党が悪い、野党が悪い
民主主義が悪い、共産主義のせいだ
ネトウヨが悪い、○○人が悪い
あの国が悪い、この政策のせいだ
イスラム教が悪い、宗教が悪い
無宗教が悪い、カルトのせいだ、と
自分の内に罪を見出すでなく
お互い、政敵に原因を押し付けるわけです