デート商法っぽい不動産会社に出会った話
新橋駅のSL広場前をプラプラと歩いていたら、デート商法っぽいのに出会ったので備忘録として残しておこうと思う。
ちょうどSL広場に差し掛かる前くらいだった。「アンケートなのですがご協力願えませんか」という怪しいスーツの男性がいた。
普段はそのまま無視するが、数分で終わると言われたので、仏心で立ち止まって受け答えることにした。
説明が始まると、会社の街頭アンケートであること、道路許可証を貰ってやっている、内容はこれです……などと情報が開示され、iPadのアンケート画面を見せられた。
どうやらわざわざ怪しくないですよというアピールをする必要があるらしい。この辺からすでに怪しい。さてどうなることかなぁと思いつつ、ひとまず話を聞いてみる。
会社名は「株式会社フェイス」というらしい。年齢、住んでいるところ、どんな家がいいですか?という質問の合間に、設問にないようないらぬプライベートを聞き出そうとしてくる。出身地はどこですか?に始まり、大学は?とか、仕事内容、あまつ彼氏いますか?だ。
そもそも、こちらはこの後予定があるので早く終わらせて頂きたいと言ったはずなのだが。若干イライラしながら先をただすと、道の端では邪魔だということでわざわざ開けた場所に移動させられた。もう、この時点で笑顔の下で半ギレである。
イライラしながら次の設問を待っても、語るわ語るわ、向こうは新入社員で、不動産のことを勉強したばかりで、今の仕事は楽しく、もっと勉強したいらしい。建築を噛った話をしたら、嬉々として会社の一級建築デザイナーの物件らしいのを見せてくる。
不動産の知識はある程度あるので、多少話に付き合ってやったら、なんと勉強させて欲しいので私に「個人的に!」教えて欲しいらしい。
「私に聞いても無駄だと思います。嫌です。」と断っても諦め悪くゴニョゴニョというので、「通報すんぞ」と口に出掛けた時点で、適当な時間と設問数をこなし終えたらしい。
男性社員が、「アンケート内容が正しいかどうか、コールセンターで確認している。しかし、知らない人から電話が来ても嫌だろう。僕と番号を交換して欲しい」などと言う。すかさず「別にコールセンターでいいですよ」と言ったにも関わらず、聞き漏らしたふりなのかなんなのか、「ありがとうございます!僕と電話番号交換しましょう。今かけますので番号教えてください」と来た。都合の良い時間を聞かれ、彼は私に20時に電話をかけてくださるそうだ。結構です。
あまりにもお粗末なので、新入社員のマニュアル通りの対応というやつなのだろうか……?
断っても面倒なので、社用携帯の番号を教えて差し上げると、「これ、業務用じゃないプライベートのやつですよね?」とわざわざ念を押された。
お察しの通り、業務用の携帯ですがなにか???
その質問は無視して、「時間ないんでさようなら」と挨拶もそこそこにその場を立ち去った。
アンケート前後、さすがに怪しすぎるので、名刺を寄越せと言ったら「新入社員なので持っておらず……」らしい。名刺すら渡さない怪しい会社。いやはや結構なことだ。
しょうがないので、その場でネットで調べると、検索条件に出て来たのは「不動産 株式会社フェイス デート商法」である。はい、アウト!ブログ記事もわんさか出て来た。
パラッと読んだが、秋葉原とか、神田とか、その辺にも出没しているらしい。実は次の日女性社員っぽいのが同じ新橋界隈にいたので、新橋が新しく縄張りに加わったということらしい。
デート商法に引っかけられる義理はないので、その場で着信拒否をして、ハイ、バイバイ!である。その日の20時、わざわざかけてきてくださったようだが、二度以降はなかったので諦めたらしい。
アコギな商売などわざわざしなくとも、不動産なら一定数買い手はいるであろうに……残念な会社である。
この日の教訓は「怪しいと、思えば無視が、仏かも」(逆に)
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