今さらだけど鬼滅の刃、既刊は読破した。
で、いろいろ感想を。
筋書き的には非常に少年ジャンプ的で、過去の人気作品のオマージュなのか、という設定ばかり。
ジョジョの奇妙な冒険から呼吸法であったり、日にあたれば消滅する鬼であったり、ハンターハンターから異種族と人間の凄惨な対立であったり、
ドラゴンボールのフリーザ様に見る圧倒的敵役であったり…。
いやまぁ、そんな焼き直しはよくある話で、別にどうでもいいのだけど、それでも感じた違和感とその理由を考えてみた。
鬼滅の刃の根本は少女漫画的である。という結論を先に挙げとく。
少女漫画的とは、主人公を含む登場人物の行動理由がヒト由来なのだ。
炭治郎も鬼滅隊も、鬼側も、「誰かのため」に動き役割を持っている。この「誰かのため」ってのが少女漫画的な理由。
少年漫画はヒトではなくモノやコトが行動理由になる場合が多い。全国制覇、優勝、世界平和、勝利、海賊王の称号…
恋愛のファクターがないわけではないが、重心はそこにない。相手を思い遣っても惚れた晴れたがあっても、その先にある「モノやコト」がゴールであり目標なのが少年漫画の性質。
じゃあ鬼滅の刃は少年漫画ではないのか、といえばれっきとした少年漫画だ、少女漫画ではない。少女漫画的な少年漫画なのだ。
それがヒットした理由、ではないだろうけど今まで連載中には釣れなかった層がアニメや映画で釣れて、結果興行的なヒットにつながったというのはあるだろう。最終巻が出たので手に入れて読もうかね。