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富士山は何色か
富士山は青色で上のほうは雪で白い。
おそらく日本人は共通のイメージとしてこう思っているだろう。
でも山のどこに青い要素があるのだろうか。木は緑だし山肌は茶色だ。実際、「富士山を見に行ったら雪がなくてただの茶色い山だった」と言う人に会ったこともある。
葛飾北斎の富嶽三十六景には赤富士という真っ赤な富士山が登場する。もはや何色でもいいのではないか。
想像するに、富士山の青色の正体は空気遠近法のアレだと思う。遠くにあるものほど青っぽく霞んで見えるというアレだ。
つまり、青く霞んでもなお大きく見える富士山はすごいということだ。
それならばぜひこの目で富士山を見たい。ということで車で4時間かけて行ってきた。
旧千円札の裏のデザインとして採用された本栖湖の中ノ倉峠。駐車場からしばらく山を登った展望台から富士山を見る。
そのときの写真がこちら。
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白い。雨だった。
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この記事は、すまスパ企画〈第1回紅白記事合戦!!〉への参加記事です。
「白」テーマで書きました。