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人を上下だけで区別するさみしい人
人を上下だけで区別する人、こういう人は一定数いる。
年齢、役職、会社の規模、発注側、受注側、男、女、先輩、後輩、このような物差しで人を判断し態度を変える人がいる。
こういう人はあいさつでも態度が変わる。
下の人からあいさつされるまで自分からは言わない。下の人に対しては目を見てあいさつしない。相手によって声のトーンが変わる。
たかがあいさつにも上下関係を発揮しようとする。
組織である以上、上下関係は生まれる。役職が上の人に対してよい顔をした方が仕事はやりやすい。もちろん自分の出世や自分を守るための理由ではあるが。
しかし組織にとって大切なのは、上下関係の前に人と人との人間関係である。上や下は役割なだけであって、優劣ではない。
組織における上下関係は、現時点ではその関係性が成り立っているが、時とともに変化していく。そしてその変化のスピードはどんどん速くなっている。
人を上下関係でしか区別できない人は、人を正しく評価する機能が衰えてしまったのだろう。年齢や役職といった誰にでもわかるもので区別をした方が楽だ。そのような区別しかしてこなかったので、人としてどうか?という判断機能が退化してしまったのだろう。
そういう人に対してはそういうものだとあきらめて、相手にしないのが一番。
思考回路が上下関係のみで固まっているので、そこを変えようとしても難しい。そしてその上下関係をひっくり返すことは無理だ。ならば相手にせず、その思考回路を超越するくらいの人に自分がなればよい。自分が努力してその上下関係を壊してしまえばよい。
様々な人から学ぶのも人生。学びの機会を与えてくれてありがとうと前向きにとらえよう。