おせち料理の代わりになり得るものは何だろう?

くだらない題名かもしれません。
ただ、一度はみなさんも思ったことがあるのではないでしょうか?
正月から毎日、毎食、おせち料理が机に並びます。元日の朝は「おっ!!今年のおせちは何が入っているのかな?」と楽しく食べることができます。
お昼も何とかその余韻で食べれます。日本酒も入っているので、つまみにはもってこいです。

でも私のおせちに対するときめきはそこまでです。

2日の朝からはもう、正直うんざりします。箱根駅伝を見ながらおせち料理をつまみますが、すべてが同じ味に思えてしまいます。楽しんでつまむというよりも、どうやって減らすかを考えています。三段あるおせちが、みんなの努力によって二段に収まったとき。家族ではちょっとしたどよめきが起こります。新年一発目の連帯感が生まれます。

おせち料理がおいしくないということではありません。
とてもおいしいです。でも、飽きてしまうんです。

「もうおせちは今年で終わりかな」
毎年、1月3日の夜には家族でそんな話をします。そして8月ごろでしょうか。テレビからは「ジャパネットたかた」のセールスマンがおせちの早割セールを声高に叫びます。

でも、その声には負けません。
「もうおせちは買わないと決めたんだ」
強く心に誓います。

それから1か月後。
昨年おせちを買った会社からダイレクトメールが送られてきます。
80頁くらいのパンフレットには様々なおせち料理がおいしそうに載っています。

「やっぱり正月はおせちだよね」

だめです。あっという間に私の誓いは破られてしまいました。
そして、次の正月も同じことの繰り返し。
こんなことをもう20年近く繰り返しています。
今年こそはおせちに変わる何かを見つけたいと思います。

では候補は何がいいのでしょうか?

お寿司だと結局のところ「和」だし、お店まで取りに行かなきゃいけないし。かにもいいけど食べるのが大変そうだし。ローストビーフもいいけど年配者もいるし。

いざ考えてみると意外に難しいのがおせちのとんでもない存在感です。
すべての要素を包み込む、そして、いろんな表情を持つ料理。
それがおせち料理なのかもしれません。

でも、ここでひるんではいけません。強い意志を持っておせちに変わる何かを探します。

おせち料理のパンフレットを参考にすると、「中華おせち」というジャンルがあります。
まったく味を変えるためにエビチリなんていかがでしょうか?
エビは縁起がいい食べ物なのでおせち料理にも入っています。そのエビを中華料理でいただきます。充分候補になるでしょう。
町中華と言えば餃子ですが、少し庶民的すぎます。シュウマイもやっぱり庶民的です。それならば小籠包はいかがでしょうか?
具を皮で包むのは餃子もシュウマイも同じですが、小籠包というだけで急に高級感が生まれます。ありかもしれません。
さらには、酢豚ではなく黒酢酢豚というのもおもしろそうです。普通の酢豚では日常すぎますので、真っ黒の豚肉がごろっと入った黒酢酢豚を試してみましょう。豚ロースのかたまり肉は年末になるとスーパーに並んでいます。それで料理ができるでしょう。

とりあえず中華料理で3品出てきました。
しかし、これを料理するのも大変です。しかも、3品しか出来上がりません。そう考えると、やはりおせち料理の存在感はとんでもないなと、あらためて畏敬の念を感じずにはいられません。

しかし、ここは心を鬼にして。
2026年の正月は中華をメインに組み立てていきます。
ここに誓います。
どうでもいい誓いですが、、

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