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自分をアップデートする

仕事を終えてパソコンの電源をオフにしようとすると、電源マークに赤いボタンが表示されることがあります。「更新してシャットダウン」を選択すると、自動的にパソコンが更新されて、更新が終了したら電源が切れます。そして次の日にパソコンを立ち上げると何事もなかったかのようにパソコンは動き出します。

パソコンは頻繁にアップデートをしています。
一方で、自分自身はどれくらいの頻度でアップデートをしているでしょうか?

「毎日いろんなことが起きており、それに対応しているのだから毎日アップデートしているよ」と考える人が圧倒的ではないでしょうか。でもそれを言ってしまうと、パソコンも毎日たくさんのことを処理しています。インターネットの閲覧やメールの送受信、エクセルやワードのファイルの作成、自動保存などたくさんのアプリケーションに対応しています。

日々の対応はアップデートではありません。アップデートは根本にある問題を改善するために空いた時間に行っています。そのような活動を私たちはしているか?ということです。

毎日の仕事に取り組むのは当たり前のことです。仕事以外の時間を使って自分自身をアップデートしているか?ということが現代を生きていくうえでは必須になってきました。

パソコンがアップデートしないとウイルスに感染したり、動作が遅くなったり、エラーに対応できなかったりします。それと同じようなことが人間にも当てはまります。
人間がアップデートしないと、時代の流れに取り残されてしまいます。技術や考え方、法律は目まぐるしく変わっています。コロナや戦争によってそのスピードはますます速くなっています。世の中の動きに対応するために自分自身をアップデートできているか?自問自答してみましょう。

アップデートの仕方は何でも構いません。
でもひとつだけ決まりがあります。
自分の殻に閉じこもっていてはアップデートとは言えません。

仕事以外の時間に読書をする、講演会に行く、他業種の人と話をする、美術館に行く、旅行に行く。何でも構いません。新しい刺激を受けて自分の今までの考え方を更新することができるか。

3年前まで正しかったことが、今も通用する時代ではなくなりました。自分の頭で考えて、判断して、積極的に行動することが必要です。新しいことに挑戦することは大変だな、面倒だなと思うかもしれません。それを「自分をアップデートする」と表現すれば気持ちのハードルが下がるかもしれません。「パソコンだってアップデートしているのだから自分だってできないことはない」そんな気持ちで取り組めば意外に簡単にできます。どんどん挑戦していきましょう。

パソコンのアップデートで例えたついでにもうひとつ。パソコンが古いとアップデートをするたびにパソコンの動作が遅くなることがあります。今のパソコンの寿命は3~5年ともいわれています。パソコンの定期的な買い替えが当たり前の時代になりました。

これを自分自身に置き換えるとどうなるでしょうか?
人間なので買い替えることはできません。
何度も生まれ変わることはできません。
でもそのままにしておくとアップデートするたびに現実と自分の考え方のギャップが大きくなり硬直的になってしまうかもしれません。これは年齢の重ね方というか、生き方にかかわってくることです。

「今までこうやって考えてきたけど、なんか合わなくなってきたな」と感じる瞬間が誰にでもあると思います。そこが買い替え時、人間でいえば変わるタイミングなんだと思います。
その時に変われるか、それとも昔の考え方を引きずるか。これがアップデートに耐えられる人間になれるかどうかの差だと思います。

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