45歳を超えてからの兄貴分キャラは厳しい

自分が今まで生きてきた得意分野は誰にでもあります。
その得意分野を活かすことは自分の人生を歩むうえではとても大切なことです。苦手な分野で戦うよりも、自分の得意な分野で実力を出す方が簡単です。

しかし、いつまでも自分の得意分野にこだわっていても、年齢とともに周囲がそれを求めなくなってしまいます。

自分の価値観と周囲の評価のギャップに気がつくことができるかどうか。
これは自分の人生を歩むために大切な、もうひとつです。

新入社員だったら「ごめんなさい」と大きな声で謝れば、周囲がフォローしてくれる時期があります。でも何年も同じままだったら、そのうち「いいかげんできるようになれよ」と言われてしまいます。

若手社員だったら上司から言われたことをイヤな顔をせずにすぐに取り組めば評価してもらえます。でもずっと同じ状態だったら「いつまで指示を待っているんだ」と評価されてしまいます。

それと同じように、
若手社員の先輩格のようなキャラで40代前半までがんばっていた社員。

後輩から相談されると「いっしょにがんばろう」と励まし、
後輩から組織の愚痴を言われると「そうだよね、自分もそう思う」と同情し、
上司から指示をされると「はい、わかりました」と何よりもすぐに取り組む。

そんなキャラの人は上司から愛され、後輩から親しみやすい人だと思われて自分の地位を築いてきました。

でも、そのキャラも45歳を超えると厳しくなってきます。

なぜなら自分が上司の立場になるからです。
自分が責任を取って決断をしなければならなくなります。

でも、そのキャラで自分の地位を築いてきた人は責任を取る仕事は任されてきませんでした。なので決断をすることもありません。何かあればすべて上司に委ねていました。

一方、後輩に対して同じような接し方をすることも難しくなってきます。なぜなら若手社員との歳の差がどんどん離れていくからです。
若手社員にしてみれば相談する相手ではなくなります。愚痴を言う相手でもなくなります。むしろ、愚痴の対象になってしまいます。

このように45歳を超えると兄貴分キャラで存続することはとても難しくなってきます。
でも兄貴分キャラで生きてきた人は、確固とした自分というものを持っていないので、考えが定まっていません。なので、キャラを変えるのに苦労します。
しかも、年齢もある程度まで来ているので自分を変えることも難しくなっています。勉強することも億劫になってきます。

そうなる前に自分自身の考え方を定め、自分の人生を歩めるように少しずつキャラを変えていきましょう。

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