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出世するには実績が必要だが、上の立場になれば人間力が必要になる
組織において出世をするためには結果が求められる。ビジネスにおいて結果とは数字や成果。
数字や成果を出すためには、
考え方、行動力、知識、全体観、熱意、巻き込む力、準備、たくさんの力が必要になる。
能力だけではなくタイミングを見極める力、時には強引に進めなければならないこともある。
若いうちはそんな強引さを引き立ててくれる、守ってくれる上司の存在がある。
上司にとってはその若い力を利用して組織が結果を出せば、自分自身の成果にもつながる。
しかし出世をすると、周囲の自分に対する評価基準は変わる。結果だけでは周囲はついてこない。熱意だけでは伝わらない。
そこに気がつかずにいると、周囲はどんどん離れていき結果が出なくなる。
なぜか?
上の立場になれば結果を出すのは当たり前である。
結果を出したうえで、さらに何ができるのかを問われている。
周囲はそのような評価基準で自分を見るので、今まで以上に自分に対する目が厳しくなる。
そして自分を引き立ててくれた、守ってくれた上司がいなくなる。自分が上司になっている。
結果を出すのが当たり前、周囲の目が厳しい、守ってくれる上司がいない。
そのような状況において、自分の責任で判断して行動しなければならない。
厳しい状況になったことを自覚せずに同じようなやり方を通していると、自分に対する評価や信頼は一気に落ちる。
そこで必要になるのが人間力である。
結果プラス人間力で周囲からの信頼を勝ち取らなければならない。
明るい、前向きである、あいさつができる、他者を認める、許す、愛嬌がある。
人間力という言葉は簡単だが、いざ毎日実践するととても難しい。
小さな頃、親や先生に言われたこと。
それが何十年か後に重要になってくる。
人生は生涯を通して学びの場であるということか。