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メンバーが育つ環境をつくる
「あいつは何度言っても変わらない」
「今のままではこれ以上の仕事をお願いすることはできない」
メンバーが自分の思い通りに動かないと愚痴を言う上司がいます。
自分は教えてやっている
育たないのはあいつのせいだ
という考えなのでしょう。
一部にはそのような理由もあるでしょう。でもそれがすべてではありません。
教えて誰もが育つならば、世の中の人は立派な人間ばかりです。
みんな一流大学を卒業して
外資系やコンサル会社に就職して
そのうち独立して
タワーマンションに住むでしょう。
でも実際の世の中は違います。
教えれば誰もが育つというほど簡単な世界ではありません。
しかも、最近は世の中の常識が変わっています。仕事のやり方が変わっています。なので、今までの成功体験が通用する時代ではなくなってきました。
このように時代が変わっているのに、上司が旧式のやり方で教え込む。これではそもそも教わるだけでは全員が育つわけではないのに、さらに育つ人が減ってしまいます。
ではどうしたらいいか。
上司の役目は教えるのではなく、育つ環境をつくるということです。
育つ環境をつくるとはどういうことでしょうか?
自分で考えさせる
自分の意見を発言できる場をつくる
行動を見守る
ということです。
そしてそのような行動を起こさせるために、
挑戦できる場を提供するということです。
「成長しないから新しい仕事を与えない」のではなく、
「成長するきっかけをつくるために新しい仕事をお願いする」ということです。
でも、いきなり難しい仕事をお願いしては個人も組織もあとで苦労します。なので、少し背伸びをした仕事をお願いするということが大切です。
少し背伸びとは何か?
これを見極めるのが上司の役割です。
少し背伸びをした仕事に挑戦して、どのような感想を持ったか。次にどのように活かしていくか。そんなことを話し合う場も持ちましょう。
話し合うときの注意点は、上司は聴くことに徹底するということです。
どうしても自分から話したくなってしまうでしょう。でもじっと待って聴くことに注力しましょう。
上司の意見をメンバーに押し付けるのが目的ではありません。メンバーが自分で考えて自分で発言して次に活かす。それがメンバーの成長につながるということが目的です。
部下の愚痴を言って自分の立場の優位性を保持する上司はもう必要ありません。部下が成長できる環境をつくる上司になりましょう。